大切にしていたのは「言葉の重み」

宮沢氷魚さん
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今作で宮沢さんが演じる梶野は、愛するからこそ伝えられない想いを抱える主人公ふたりを見守りながら、運命と向き合うことをあと押しする重要な役どころ。撮影時に気をつけたのは「ひと言の重み」だったとか。

「梶野は感情的にならない冷静なキャラクターなので、淡々とした口調を心がけました。一方で、意識したのは『ひと言の重み』です。彼は言葉こそ少ないですが、ふたりにとって必要な言葉を慎重に選んで、伝える人。だから、演じる際は、重みのある言葉を語りかけられるように意識しましたね」

宮沢氷魚さん

そして、いざ試写会で完成作品を観たときは、ひとりの観客として、その世界に没頭してしまったそうです。

「率直に、どのシーンも魅力的でしたね。僕自身、脚本は読んでいたものの、すべての撮影シーンには立ち会っていなかったので、主演のふたりがどんな世界観をつくっているかはよく知りませんでした。だからこそ、試写会では俳優である前に、ひとりの観客のような気持ちで観られたのかなと思います。ネタバレになってしまうのであまり細かくは言えませんが…とにかく冒頭のシーンから『まさかこんな展開になるなんて』と思うほどに迫力満点なので、ぜひ映画館で確認してほしいです」

<作品情報>
タイトル:『楓』
キャスト:福士蒼汰 福原遥 宮沢氷魚 石井杏奈 宮近海斗(Travis Japan) ほか
監督:行定勲/脚本:髙橋泉
原案・主題歌:スピッツ「楓」/音楽:Yaffle
(C)2025 映画『楓』製作委員会