子育てをしていると、子どもとスマホやゲームの関わり方について悩む人も多いのではないでしょうか。つい「いつまでやってるの?」と叱(しか)ってしまいうことも。しかし、多数の教育機関と連携しながら子どもの未来のサポートと研究を行っている、「いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所」の研究結果によると、「子どものスマホやゲームは規制しなくていい」とのこと。詳しく教えてもらいました。
※ この記事は『自立した子どもになるための やらない子育て』(扶桑社刊)より一部を抜粋し、再編集しています。
すべての画像を見る(全2枚)「やめて」といっても子どもはすぐにやめられない
今、多くの親が子どものスマホやゲームにかんする悩みを抱えています。
「ごはんだよ〜」と声をかけても、スマホに夢中でなかなか食卓につかない。「あと1回」「セーブするまで!」と言いながらゲームを続けている。「やめて」と何度言っても聞かなければ親はイライラしますし、その状態が続けば、目が悪くならないか、依存しないか、勉強に差し支えないかなど、たくさんの悩みが表出します。
また、ゲームに親しんでこなかった親の場合は、その内容や仕組みを詳しく知らないからこそ、課金してお小遣いをムダに使うのではないか、悪い人とオンラインでつながるのではないかと、必要以上に不安になっている側面もあります。
ただ、子どもがゲームに夢中なのは楽しいからで、それ以上の意図も目的もありません。だからこそ「やめて」と言われてもすぐにやめるのが難しいのです。
●まず、親がゲームを知ることから始めよう
ゲームの経験がない親御さんには、一度ゲームを楽しんでみることをおすすめします。そのうえで、親子で遊べるもののなかで「これならいい」と思えるものを選びましょう。
逆に、遊んでほしくないと思うものを子どもが欲しがるなら、その理由と合わせて「これは好きじゃない」と正直に伝えてみてください。
理由なく一律禁止にするのではなく、子どもの「楽しい」も理解することが大切です。
また、プログラミングに興味をもつ、最新のAI事情やガジェット関連の情報に詳しくなるなど、ゲームをきっかけに発展する世界もあると感じます。
ゲームやスマホから、子どもの新たな得意が見つかる可能性も十分ありますよ。
