家庭でのルールは“子どもも一緒に”考える
すべての画像を見る(全2枚)その上で、家庭でのルールを“子どもと一緒”に考えましょう。
親がルールを一方的に決めたとしても、意図が理解できなければ、子どもは「勝手に決められた」と反発するだけです。
とくに低学年は、「夕食まで」や「お手伝いが終わったら」など、時間ではなく行動とタイミングをセットにすると守りやすいと思います。
高学年になり、勉強の心配が加わったら、「勉強後にゲーム」というように、スケジュールを工夫しながら時間管理も徐々に本人に任せましょう。
ゲームをしたいからと宿題を雑に終わらせても、子どもが「やりたいこと」と「すべきこと」を両立させる訓練をしていると思ってください。それでテストの点が悪かったとして、「それでもいい」と思うか、「どうしよう」と工夫するかは、子どもに任せればいい話です。
●スマホをもつためのルールを自分で決めた小学生
あるお父さんは、スマホを欲しがる小学校6年生の子どもに、スマホを所持することに対しての親の懸念事項を伝えたそう。その上で「大人でもスマホやゲームに依存する人がいる。安全に使うためにはどうしたらいいと思う? 納得できたら買うよ」と話したそうです。
すると、「個人情報はSNSにあげない」、「夜9時半以降スマホを開かない」、「知らない人とつながらない」など、子どもがたくさんのルールを考案。守れなかったときのペナルティーも自分で考えました。
晴れてスマホを手に入れた少年ですが、1年以上ルールを守っていると聞いています。
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