50代、60代と年を重ねるにつれ、徐々に意識し始める終活。親の介護をきっかけに、団地でひとり暮らしを始めたきんのさん(50代)は、親の終活をサポートすると同時に自分の終活も始めたそう。きんのさんがやってよかったと感じる、お金をかけずすぐにできる「ゆる終活」を3つご紹介します。

解約した銀行口座や処分したカード類
解約した銀行口座や処分したカード類
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1:不要なものを処分する

不用品を手放す作業はいつでもできると思いがちですが、体力と気力が十分にあるときにやればよりスムーズに進みます。「自分でやるから手を出さないで」と言っていた親はものをため込んだままで高齢になり、結局ひとりではできなくなりました。

終活を始めてから今まで様々なものを手放してきましたが、とくに50代でやっておいてよかったと思うことは、

・使ってない銀行口座、キャッシュカードの解約

・重たい家具の処分

・思い出の品、手紙、写真の整理

どれもかなりの労力が必要でした。高齢になればなるほど大変になります。不用品を処分するのは面倒ですが、お金と時間をかけていつかだれかがやることになります。

今まで使ってきたものを整理する作業は自分と向き合い、振り返る時間でもあり、今後どうしたいかを考えるきっかけにもなるので、大変ですがやって損はないと思います。

2:エンディングノートをつくる

親が持っていたエンディングノート
親がもっていたエンディングノート

親の家を片付け中にエンディングノートがいくつも出てきましたが、どれも中身はほとんど書かれていませんでした。項目がたくさんありすぎてウンザリしたのかもしれません。

自分や家族にとって知りたいこと、残しておいてほしいことが書ければいいので、エンディングノートを買わなくても手もちのノートに書き出すだけで十分です。

ポイントは「自分が取りかかりやすいところから始める」「簡潔に書く」こと。所持している宝物でもいいし、思い出を簡潔にまとめた自分史からでもいいです。まずは書き出し、伝えたいことを記録しておきましょう。なにを書いてもいいと思うと気楽に始められます。

書く内容は自由ですが、

・資産状況

・重要書類や物品の保管場所

・介護や医療、葬式の方針について

・友人や知人、親戚など関係性がわかるリスト

・かかりつけ医や病歴

・利用しているSNS

・パスワード

・サブスクや定期購入しているもの

などがあればいざというときに家族が助かります。内容に変更があればその都度書き直すことになるので、気軽に書けるものの方がいいと思います。