なかなか使う出番の来ないものでも「もしものことがあったら」と手放せない、そんな悩みを抱えている方はいませんか? そんなものの代表格が、「お客様用布団」。収納場所も取るし、手放してしまいたいけれど、もし宿泊客が来たら…。ミニマルな暮らしを発信するOdekoさんも、そんなふうに「お客様用布団」の管理に悩んでいたそうですが、選択肢を広げることで手放すことができたそうです。詳しく伺ってみました。
すべての画像を見る(全4枚)母ひとりのために用意していた「お客様用布団」
私は関西出身ですが、夫が転勤族だったため(今は早期リタイア済)、結婚後は全国各地を転々としていました。そして新しい場所へ引っ越すたび、旅行も兼ねて実家から母が泊まりに来て、周辺の観光を一緒にするのが恒例となっていました。そのため、母用の「お客様用布団」を用意していたのです。
しかし、夫婦ともに友人は少なく、また、出身地ではない場所に住んでいるため、母以外の宿泊者はいません。そのうえ母が泊まりに来るのも、転勤先ごとに、数回ずつという間隔。
お客様用布団はかさばるし、清潔を保つために使わないときもたまに干したり、換気したり…と、お手入れに手間がかかっていました。また、引越し先の家によって、収納が多めだったりそうではなかったり。
手放すきっかけは、母の「意外な反応」だった
そんなこともあって、収納が少ない家に引っ越したタイミングで、母に「次は近くのホテルに泊まってもらってもいいか」と聞いてみました。もちろん私が予約などの段取りはします。
そうすると、母は大喜び。ひとり旅気分が味わえる上に、観光はみんなでできると。
家族だったら家に泊まってもらうことが当たり前で、母もそれを喜んでくれているという思い込みがあったのですが、意外とそれだけが正解でもなかったのです。
一度、当たり前を取り払ってみて、ほかの選択肢も検討してみると、以外とうまくいくものなのだなと実感した経験でした。

