少ない服で心地よく暮らすためのヒントを紹介します。今回話を伺ったのは、片付け収納スペシャリストのおさくさん(30代、3児の母)。ものであふれた汚部屋で20年暮らしてきましたが、服を手放していくなかで「ワンシーズン10着」の着まわしに行きつき、服選びや暮らしに変化が生まれたといいます。服を減らすことで得られたメリットを詳しく伺いました。

「ワンシーズン10着」で得られたメリットを紹介します
「ワンシーズン10着」で得られたメリットを紹介します
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服が多すぎて「着る服がない…」

散らかった服

汚部屋の頃の私は、「おしゃれをするには服が多いほうがいい」「安いときに買っておかなきゃ損」と、季節ごとに大量買いしては後悔の繰り返しでした。

気づけばクローゼットはぎゅうぎゅうで、ハンガー同士がぶつかってシワがついてしまったり、収納ケースの衣類が混ざって、朝は必ず「着る服がない…」と服を探しながらため息。

服の多さそのものが私の日常にストレスを生み出していたことに、長いあいだ気づけずにいました。

「ワンシーズン10着」の暮らしが心地よい

服をハンガーにかける

いまの自分が心がけているルールは「ワンシーズン10着」で着まわすこと。

無理して減らしたわけではありません。汚部屋から抜け出そうと始めた“捨て活”でクローゼットを見てみると、意識せずに繰り返し手に取っている服は意外と限られていることに気づきました。

お気に入りのワンピース、履き心地のいいパンツ、つい合わせてしまうカーディガン。

反対に、買ったのに一度も着ていない服、似合わないとわかっている服は、手に取ることすらありません。

そうやって1着1着、着ていない服と向き合っていくと、お気に入りの服は10着程度しかありませんでした。“本当に着たい服だけが残る”という心地よさに気づいた瞬間でした。