棚板を子どもの学習机がわりに
すべての画像を見る(全6枚)可動棚は、洗面所や2階の廊下、各部屋に設置。優先順位の高い条件として希望を出し、間取り図に書き込んでもらいました。可動棚の棚柱(壁に縦につけられているレールのような金具)を設置するには壁に下地が必要ですが、設計時に計画しておけば、柱がある位置を狙って棚柱をつけることができるのです。
とくに子ども部屋を想定している部屋にはたくさん設置しました。可動棚を学習机がわりにしたかったからです。
どこに何を置くか決めて奥行きの異なる棚板を複数用意し、学習コーナーをつくりました。手の届く場所に辞書を置く小さな棚を設置したり、デスク天板のすぐ左にはプリント類などを置ける棚を用意しました。
天板は、手を乗せたりして力がかかることを想定し、真ん中にもサポートととなる棚柱を設置。
稼働棚がもたらすメリット
子どもの学習机は、「高学年や中学生になったら高さが合わなくなり、買い替えることになる」という話を周りからよく聞いていました。ですが、可動棚を机がわりに使えば、高さを変えるのは簡単。身長に合わせて、少しずつ机の高さを上げていくことができるのが利点です。
さらに大きなメリットは、同じ幅で棚柱が設置されていれば棚板を別の部屋に移すことができるということ。少し前には、子どもの学習スペースを隣の部屋に丸ごと移動させました。
この写真は、先ほど学習机一式がセットされていた部屋。隣室に移したあと、親がリモートワークをするための、デスクがわりの棚板を設置しました。
デスク天板を追加購入するまでもないかなと判断し、パソコンが置ける奥行きの手持ちの棚を使い回し。
私は少々飽きっぽく、模様替えや収納チェンジを頻繁にしたくなるタイプ。インテリアの好みが変わることも多いです。だから、棚板の位置を変えるだけでそれがかなう可動棚は私の性格にもぴったりでした。
唯一のデメリットは、棚板や棚柱の価格はけっして安くないということと、いったん設置したら棚柱の位置を気軽に変えることができないということ。柱がある場所に棚柱を後から追加することはできますが、それ以外の場所に設置したい場合は工事して下地を入れなければなりません。だからこそ、リノベや注文住宅のタイミングで計画するのがもっともおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。



