●調味料を合わせておけば、料理に自信が持てる!
この一品でも、じつは4種類の調味料を使っています。
本来、調味料を入れる順番としては、「さしすせそ」(砂糖・塩・酢・しょうゆ・みそ)を守ると、よりおいしく仕上がると言われています。
また、ここには入っていない酒とみりんは、どの調味料よりも先に入れ、煮きってアルコールを飛ばしてから、調味をします。
でも、この工程は、とくに料理が苦手な方にとっては、とても面倒くさく感じてしまうもの。
忙しい毎日の食事づくりは、シンプルな手順の方がありがたいですよね。私たちは、シェフではなく“主婦”なのですから。
そこで、あらかじめ合わせておく「合わせ調味料」なら、ワンアクションで味つけをすることができます。
調味料を出すのも、フタをあけるのも、閉めるのも、しまうのも1回ですみます。
またまた、鶏肉一枚で“「合わせ調味料」を大さじ2”という基本を覚えてしまえば、お料理苦手さんでも味つけに自信が持てるはず。
たとえば、多くの添え野菜とともに大皿料理にしたいときは、合わせ調味料を増やします。
食べ盛りの子どもたちなら、ご飯の量に合わせてタレを多めにつくってあげてください。
鳥の照り焼きだけでなく、煮物やキンピラ、イワシやサンマなどの蒲焼き、炊き込みご飯にも。
また、アレンジとしては、ショウガやニンニク、唐辛子や山椒などを加えると、バリエーションが豊かになります。カレー粉との相性もいいですよ。
そのときは、ぜひ豚肉でつくってみてください。
●合わせ調味料の賞味期限は、しょうゆの風味に合わせて
最後に、この合わせ調味料の賞味期限ついて。
「合わせ調味料は、どのくらいもつの?」との質問を多くいただきます。
レシピにある調味料は、どれも期限の長い調味料。なかでも、いちばん気にかけたいのは、しょうゆです。
しょうゆは風味を大切にしたい調味料ですので、開封したら冷蔵保存が望ましいです。
それに習って、合わせ調味料も冷蔵庫で保存しているのですが、一緒に合わせている酒やみりんには、アルコールが含まれ抗菌作用がありますので、傷みにくいことがわかります。
合わせ調味料のおいしさの目安は、使っているしょうゆの風味が保たれる期間としてください。
合わせ調味料の配合は、お好みでアレンジしても。家族の好きな甘辛味にしてくださいね。
冷蔵庫に合わせ調味料を常備して、毎日の食事づくりが、今より快適になりますように。