掃除する際に便利な洗剤。できるだけ汚れが落ちやすいものを選びたいですが、種類が多いと迷ってしまいますよね。そこで今回は、汚れ別に洗剤を使い分けて効率的に掃除ができる方法をご紹介! クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級の資格をもつあゆみさんが詳しく解説します。
すべての画像を見る(全3枚)汚れの種類を知れば、余計な洗剤を買わなくてすむ!
掃除用品はたくさんありますが、実用的ではないものもあります。滅多に使わないような特殊な道具や洗剤を買って掃除したり、業者レベルの掃除を自分でがんばったりすると、一瞬はきれいになるかもしれません。
でも、「この掃除道具、次使うのいつだろう」「やっぱり普段使いしやすいものにした方がよかったな」となってしまっては本末転倒です。
掃除が必要なとき、まず頭に浮かぶ「この汚れ、どうやったら取れる?」「どの洗剤を使ったらいい?」という悩みに、答えていきます。
汚れの種類は大きく分けて2つ!
家庭内の掃除で知っておくとよい汚れの種類は大きく分けて2つ。「固形の汚れ」と「こびりついた汚れ」です。
「固形の汚れ」は、ホコリや食べカス、髪の毛など、物理的に置かれただけのゴミ。掃除機で吸い取ったり、ハンディモップを使えば取れる汚れで洗剤は不要です。
「こびりついた汚れ」は、コンロの油汚れや付着した皮脂、カビ、洗剤カスなど。なかなか取れない手強い汚れのため、洗剤が必要になります。
●こびりつき汚れは3種類!
そして「こびりつき汚れ」の種類は主に3つあります。
・酸性の汚れ(油汚れ、手アカ、皮脂など)
・アルカリ性の汚れ(水アカ・石けんカス・尿汚れ・タバコのヤニなど)
・カビ雑菌の汚れです
細かくはほかにもありますが、家庭用の洗剤を用いた掃除では、この3つを知っておくとOK。3種類の「こびりつき汚れ」に対して、どのような洗剤を使うといいか解説します。
1:酸性の汚れは「界面活性剤(中性洗剤)」が有効!
家の中の汚れで洗剤を使って落とすものの8~9割は酸性の汚れと実感しています。キッチンの油汚れ・手アカ・皮脂・などがこれにあたります。
そんな汚れを落とすには「界面活性剤」が有効です。界面活性剤、というと難しく聞こえますが「界面活性剤=中性洗剤」で、みなさんの家にもたくさんあるかと思います。
具体的には、ウタマロ洗剤・ホームリセット・トイレマジックリン・洗濯洗剤など。商品によって界面活性剤の配合量に違いがあり、これによって洗浄力の強さが異なります。汚れに付着して、水だけでは取れなかった汚れを流してくれます。

