老年期に入った夫婦の会話はあったり、なかったり

忙しくしていた25年間、ふたりが顔を合わせるのは朝ごはんのときだけでした。今は、出かけない日は昼もわが家で食べますし、夜も私が夫の時間に合わせます。以前の会話は仕事の話が中心、ときどき家族のこと。大体私が一方的に話をして終わりでした。

今も仕事と家族のことが話題の中心ですが、老年期に入った夫婦の会話はあったり、なかったり、という感じでしょうか。しいて言えば、並べた料理をもっと褒めてもらいたいというのが私の希望です。

ただ、仕事でどうしようもなく煮詰まっているときなどに、パンッと視界が開けるようなことを言ってくれるのはありがたいことです。普段はお互いに自由に好きなことをやっているけど、ここぞというときには支えたり、背中を押したり、そんな形の夫婦です。

※ この記事は『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』(KADOKAWA刊)より一部抜粋、再構成のうえ作成しております

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