旅行や帰省など楽しみな反面、「準備に時間がかかるし、荷物が多くて重い…」なんて、どこか気が重くなったことはありませんか? しかしその悩みに対して、「バッグの中身を工夫してみると、驚くほどラクになるかもしれません」と語るのは、3児のママで整理収納アドバイザーの高岡麻里恵さん。荷造りや移動の大変さは、「つめ込み」ではなく「仕組み」でラクになります。今回は高岡さんのバッグの工夫をご紹介します。

荷物
帰省や旅行で荷物を軽くするコツは?
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すぐ使いたいものは「1軍ポーチ」に集約する

ポーチ

帰省先に到着してまず必要になるのは、子どもの着替えや歯みがきセット、自分のメイクポーチや充電器などの“すぐ使うもの”です。

ただ、あちこちにバラバラに入れていると、探すだけでひと苦労…。子どもに呼ばれながらカバンをガサゴソ…なんて経験がある方も多いのではないでしょうか? そんなストレスをなくすためにおすすめなのが、「1軍ポーチ」をつくることです。

これは、「到着したらすぐ取り出したいもの」だけをまとめたポーチのことを指します。1つにまとめておけば、到着しても慌てることなく出すことができ、ほかの荷物は落ち着いたあとにゆっくり整理すればOK。滞在初日のバタバタ感が、ぐっと和らぎますよ。

バッグの中身は「家族ごと」「用途ごと」に仕分ける

仕分け

バッグの中身は、とにかく“見つけやすさ”がカギです。仕分けのコツは、「だれのものか」「なにに使うか」でざっくり分けること。

たとえば…
・家族ごとの着替えや下着は、それぞれ専用のポーチに
・「お風呂セット」「食事グッズ」「薬」など、用途別に袋を分ける

といったこと。こうしておけば、子どもが「○○どこ〜?」と聞いてきても、「このポーチだよ」とサッと渡せます。だれが見ても分かる状態をつくることで、取り出しやすいというメリットだけではなく“自分だけが分かる”状態からの解放にもつながります。

家族のだれかが手伝いやすくなるのも、地味にうれしいポイントです。

全部を持って行かない工夫でバッグがもっと軽くなる

以前の私は、「もしかすると必要になるかも…」と、いろんなものをつめ込んでいました。でも実際には、使わずに持って帰ってくるだけのものがほとんど。そこで思いきって、「現地で使いきる」「現地に用意しておく」ことを意識したら、バッグが軽くなって、移動もラクになりました。

たとえば…

・パウチタイプのスキンケアや、使い捨て歯ブラシを使いきる
・帰省の場合は、実家に子どもの予備下着やおしりふきなどをストックしておく
・現地で必要なものを先に送っておく

すべてを毎回持って行こうとしなくていい。「自分の暮らし」として帰省先をラクに整えておくことが、心と体を軽くしてくれます。