古さゆえの不便さは工夫次第で快適に

木目の床を、DIYで石目調に
木目の床を、DIYで石目調に
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一方で団地暮らしは、古さゆえの不便さもあります。

5階建て以下の古い団地は、基本的にエレベーターがありません。階段の上り下りは毎日のちょっとした運動。荷物が多い日や配達の受け取り時などは少し大変ですが、「足腰が鍛えられる」と前向きにとらえています。

内装の古さは、DIYでカバー。キッチン・ダイニングと洗面所の床には、好みの石目調のフロアタオルを置いています。賃貸でもできる範囲で手を加えながら、自分好みの住まいに近づけていくこと自体が楽しみの1つになっています。

団地あるあるなのですが、わが家にも網戸がついていなくてあけられない窓があるんです。今は我慢していますが、どうしてもあけたくなったら、マグネットタイプの網戸をつけようと検討中です。

また、私は虫が得意ではないので、夏場になると共用階段にたくさんセミがやってくるのが少し難点。冬は越冬をしに来たテントウムシを家の中でもよく見かけますが、最近はどちらも風物詩としてかわいく思えるようになってきました。

日当たりと風とおしのおかげか、ゴキブリなどの害虫は見かけません。

「完璧じゃない暮らし」のなかにある、ちょうどよさ

団地暮らしには、最新マンションのような便利さや快適さはないかもしれません。指定日にゴミを捨てに行くときは、「マンションはいつでもゴミが出せてよかったなぁ」と思うことも。

わが家はエアコンが1台しかないので、タワーマンション住まいの友人の家に行くと、しっかり効いた冷房や床暖に感動します。

でも、やっぱり私は、団地の派手さはないけれど穏やかな暮らしが落ち着つくし、好きなんです。多少の不便を受け入れながら工夫して暮らすことができる人は、団地暮らしを楽しめると思いますよ。