いつか使うかもしれないと考えて、ものがまったく捨てられない…なんて悩みはありませんか。「日課の一日一捨を続けるうち、捨てるものに傾向があるとわかりました」。そう話すミニマリストブロガーの本多めぐさんに、「捨ててよいもの」の法則と、罪悪感をもつことなく手放したアイテムを伺いました。

着心地がいまいちのカットソー、水を吸いにくいガーゼタオル。どちらも手放す予定です
着心地がいまいちのカットソー、水を吸いにくいガーゼタオル。どちらも手放す予定です
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捨てる理由が決まると、罪悪感なく手放せる

捨てるものは、買い物の失敗といった明らかに反省が必要なものもある反面、年齢や環境の変化で自然と使わなくなるものもあるのです。「これはこの理由で捨てる、だからOK」と自分のなかで整理がつくと、罪悪感なく捨てられるようになります。

個人的に、手放すときの考え方は3パターンに分かれており、「変化によって使わなくなったもの」、「使ってみたら自分に合わなかったもの」、「意図せず家に入ってきたもの」でした。それぞれ説明します。

1:年齢や環境の変化で使わなくなったもの

自分も環境も常に変化しているので、以前は重宝していたものを使わなくなることは往々にしてあります。

●家具、ガスコンロ、カーテン類

カーテン

たとえば、住まいに合わせたインテリア家具が、引っ越し先では大きさや雰囲気が合わなくて使えなくなることがあります。また、都市ガスとプロパンガスの違いでコンロが使えなかったり、引っ越し先で窓の大きさが変わってカーテンの長さが合わなかったりと、問題が生じてしまいます。

●ファッションアイテム、趣味・推し活グッズ

また、年齢や気分に合わなくなっていらなくなるものもとても多いのです。服はだいたい10~15年くらいで年齢とのミスマッチ感が出てくるのではないでしょうか。流行も移り変わりますしね。

また、独身時代に着ていたテニスウェアが結婚後に不要になったり、以前は夢中だった推しのグッズがたまっていたり。趣味をやめたり気持ちが変わることで、必要なものも変わります。

●移り変わりの早い携帯電話、パソコン、消毒用品

そのほかに、時代に合わず使わなくなるものもあります。たとえば、携帯電話やパソコンなどは数年で買い替えますよね。

数年前には必需品だった消毒用品なども挙げられます。今も病院や人の集まる場所に行くときにマスクはしますが、消毒用品の優先度は下がったのではないでしょうか。

2:使ってみたら合わなかったもの

次に、使ってみたらやっぱり自分には合わなかった…というものもあります。

●掃除用具、キッチン用品、化粧品など

化粧品類

この失敗は多岐にわたります。掃除用具、食器、鍋、化粧品、ヘアケア用品、服やバッグや靴、家電、食品や調味料も。もちろんミスマッチを減らすためにレビューを見たり、試しに店頭で手に取ったりしてから買うようにはしますが、それでも実際使ってみて初めて合うかどうかわかることもあります。

●100均グッズや食品など、安さを重視したもの

とくに100均グッズは安いため、厳選せずに買って失敗したケースが多いのではないでしょうか。また食べ物についても、ちょっと変わったドレッシングを買ったら口に合わなかったなんてことも。少額の消耗品は、多少の失敗は許容範囲かもしれませんね。

そのほかにも、本を購入して読んだら期待したほどおもしろくなかったり、鍋や家電なども自分には使いにくかったという例も。一度洗濯したらくたびれた感じが出てしまった服など、しばらく使わないと見えてこないものもあります。