家族みんなで使う玄関は、靴が散らかって汚くなりがち。そこで靴の「定位置」が決まるアイデア3つをご紹介します。100円グッズを使った簡単テクや背の高さを活かした収納の工夫、さらには靴箱を手放す大胆テクまで、ESSEフレンズエディターの3名にお聞きしました。

名倉さん宅の玄関。シートをはって「靴の置き場」が決まる
シートをはって「靴の置き場」が決まる!すっきり玄関のコツ
すべての画像を見る(全5枚)

靴形シートをはり、定位置を決める

整理収納アドバイザー・ライフオーガナイザーとしても活躍する名倉永利子さん(40代)。4人暮らしでの悩みは、玄関のタタキに靴が脱ぎ散らかされること。いくら注意しても改善されず、半ば諦めかけていたそうです。

しかし、100円ショップで見つけたリメイクシートを靴の形にカットし、玄関のタタキにはってみたところ、その悩みが解消しました。

「リメイクシートを靴の形に切り抜き、靴を置きたい場所にはるだけ。わが家では手づくりシートのおかげで、子どもたちがまるでゲーム感覚のように、ぴたっとシートの上に靴をそろえてくれるようになりました」(名倉さん、以下同)

名倉さん宅の玄関全景

もうはってから10年近く経つそうですが、毎日家族が踏んでいてもはがれる気配がありません。ほんのひと手間加えただけで、その効果は想像以上でした。

「玄関がすっきり片付くと気持ちがよいだけでなく、来客時も慌てずにすみますよ」

「背の順」に靴を収納。余白をつくると出し入れしやすい

さいきさん宅の玄関

ライフオーガナイザーとして片付け支援を行っているのは、4人家族のさいきかよこさん(40代)。お子さんが生まれる前は、ご自身の靴でほとんど埋まるほどの数をもっていたそう。

「隙間なくぎゅうぎゅうに詰め込まれた靴は、接触部分がカビてしまったり、履かないのに置いてあったりと、1足を大切に扱うことができていませんでした」(さいきさん、以下同)

そこで日常的に履いている一軍の靴と各自の必要なアイテムのみをもち、「傷んだら更新」のサイクルで靴箱内を一定量にキープ。靴箱にゆとりをもてるようにコントロールを始めました。

「本当に必要なものだけ、お気に入りだけを大切にするようになり、家に入る空気感も清々しくなっているように感じます」

また、靴は背の順に収納。夫の靴は上の方、子どもたちは下の方に配置しています。棚板には新聞紙を敷いて、汚れ防止と湿気とりを兼ねているそう。

「子ども自身が出し入れしやすい余白をもたせるように、棚板の高さを調整しています」