じめじめした時季は、お風呂やキッチンにぬめりやカビ、洗濯物にはイヤなにおいが発生しがちですよね。今回はナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんに、適切なタイミングごとに、手間を最小限にできる掃除テクを教えてもらいました。
すべての画像を見る(全8枚)最小限の手間とアイテムでナチュラルクリーニング
「重曹やクエン酸、アルコールなどのナチュラル洗剤なら、100円ショップでも手軽に購入できて、場所別の洗剤をあれこれ買いそろえる必要がなく、扱いも簡単。最小限の手間とアイテムでケアできるんです。ポイントは、汚れの性質を知り、それに適した洗剤を使うこと」と本橋さん。汚れの種類ごとに、効果のあるナチュラル洗剤を紹介します。
●クエン酸
酸性で水あかや石けんカス、アンモニアのにおいなど、アルカリ性の汚れに効きます。トイレや水回りの掃除に。
●アルコール
すでに発生したカビや雑菌には消毒用エタノールを原液で、普段の除菌掃除には約35%に水で薄めて使用。
●重曹
40℃の湯に溶かすと弱アルカリ性に。油や皮脂など酸性の汚れに効果的。粉のままクレンザー代わりにしても。
●過炭酸ナトリウム
「酸素系漂白剤」としても販売され、除菌・漂白ができます。発泡力を発揮し、洗濯機や排水口の汚れ落としにも。
●石けん
泡で油や皮脂汚れを落とします。食器洗いや衣類の洗濯には粉タイプが使いやすくておすすめ。水ですすぐ必要あり。
●洗剤の保管方法は…
重曹やクエン酸は粉の状態で保管し、使う用途に合わせて、その都度使う分だけ湯や水で溶きましょう。消毒用エタノール(アルコール分80%程度)90mLを水110mLで溶いたアルコール水(アルコール分約35%)は、スプレーボトルなどに入れたまま保管して使えます。
カビ・においを防ぐ!毎日の掃除リスト
水回りの気になるぬめりやカビ、においは、毎日の水回り掃除で予防ができます。
●1分でできる
・シンクは使うたびにサッと洗剤で洗う
・排水口にたまったゴミは古紙に包めばにおいづらい
・シンクと洗面台は1日の終わりにタオルでふき上げる
●3分でできる
・トイレは濃度約35%のアルコール水で全体をふき上げる
●5分できる
・お風呂は最後に入った人が水洗いをし、スクイージーで水きりをする
●気づいたら
・雑菌やカビのすみかになるのでホコリはこまめに取る
月1回、水あかを落として「蛇口の根元の黒カビ」を防止
キッチンや洗面所の蛇口の根元にたまった汚れを放置すると、カビが発生するため、月1回掃除するのがベスト。
「汚れは水あかなので、水1カップにクエン酸小さじ1/2を溶いたクエン酸水をスプレーし、ブラシなどでこすって落としましょう」(本橋さん、以下同)