4:決めたらすぐ外に出す

「これはもういらない」と決めたら、できるだけ早く捨てましょう。袋に入れて玄関にスタンバイさせる、車に積んでおくなどして、持ち出しやすい状態にしてください。家の中にいつまでも不用品を置きっぱなしにするのは禁物です。

「売るつもり」「寄付する予定」と言いながら何か月も保留にしておくと、処分するのがおっくうになり、そのまま忘れてしまうかもしれません。

私は以前、「いつか寄付に出そう」と思いまとめておいた不用品の箱を、家族に勝手にあけられて元に戻されてしまったことがあります。この経験から、決めたら即、外に出すようにしています。

実際はすぐに捨てられないことも多いかもしれませんが、できる限り早めに家の外に出し、ひとつひとつの片付けを完了しましょう。

5:「例外」をつくらない

「思い出のものだから」「本だけは特別」「趣味のコレクションを入れたこの引き出しだけは見ないでおこう」、こうした例外をつくりすぎると、片付けはうまく進みません。

最初から手をつけない領域を決めると、そのカテゴリーのものはずっと残ってしまいます。その結果、ほかのものを片付けても家全体としてはすっきりしません。その例外のアイテムがどんどん増えていく可能性もあります。

量が多いものや、思い入れが強いものは手をつけにくいかもしれません。そのような捨てるのが難しいものからタックルする必要はありませんが、最終的にはすべての所持品を見直してきちんと不用品を処分してください。

気が重いときこそ、少しだけやってみる

年齢を重ねると、「このままではいけない」と思いながらも、大変そうに思えて片付けに取りかかる気力が湧かないこともあるかもしれません。以前、私のブログの読者に、母親から「私が死んだら捨てて」と、着物や食器を託されて困っているといった内容のメールをもらったこともあります。

でも、今回紹介したように、小さめの片付けに徹すればそんなに負担はありません。不用品を手放すと、その日から暮らしやすくなるので、これを機会に始めてください。

今回紹介したルールは、どれも今日から実践できることばかりです。梅雨の時季は、家の中にこもる時間が増えます。その時間を使って、ほんの少しでもいらないものを手放してみませんか? 1日15分の行動が、心と暮らしを軽くしてくれますよ。