掃除する体力が落ちてくる50代。収納を工夫して片付けや掃除がしやすいキッチンに整えることで、気になる湿気や排水口のにおい対策もスムーズにできるようになります。教えてくれるのは、整理収納アドバイザーの原田さよさん(現在60代)。ここでは、原田さんが実践しているキッチン収納のコツや排水口掃除のポイントなどについて語ります。
すべての画像を見る(全5枚)まずは、ものの量を減らして空間に余裕を
片付けや掃除がしやすいキッチンにするために、まずは収納に空間をつくることを意識。ものがぎちぎちに詰まっていると湿気もたまりやすくなるので、快適なキッチンへの第一歩として欠かせないステップです。
賞味期限ぎれの食材や調味料、使いこなせなかった調理家電、必要以上の割り箸や劣化した保存容器などは残っていませんか? キッチンで使わなくなっているものを点検、数を減らせないかと考えながら、収納の見直しもしていきましょう。
掃除のしやすさを考えた収納方法に整える
キッチンでは、よく使う調理器具や食器を手の届きやすい場所にまとめるのが基本ですが、それは掃除グッズについても言えます。
洗剤やスポンジの予備、使い捨ての古紙や小さいポリ袋などをシンクのすぐ下の引き出しや手が届く棚などに置いておくと、掃除のハードルが下がります。一方、食材などでシンク下の収納に向いていないものもあるので、それも一度見直してみましょう。
また、キッチンで使うものはどれも、グループごとにケースに入れて収納しておけば、引き出しを取り外したり汚れ防止シートをめくったりして掃除するより、それごと取り出せるのでラク。洗いやすくなれば、汚れもたまりにくくなり、においが出てしまうのを防げるでしょう。
ちなみに、新たに収納ケースを買わなくても、家にあったものを使ってもかまいません。私は、賃貸に住んでいた20年以上も前のカゴや、結婚前の娘が自室で使っていたケースを、キッチングッズの収納で利用していることもあります。洗える素材のケースごと、引き出しから出すことさえできれば、古いものでも大丈夫です。