まだ体が動くうちから、老後を見据えた生活を想定しておくことは大事。40代のミニマリスト・めいさんも、「ものをもたずに小さく暮らすのはもちろんですが、要介護になってからの家具レイアウトを今から考えています」と話します。具体的なプランについて、詳しく教えていただきました。

めいさんは、40代ですでに介護生活まで想定しているのだそう
めいさんは、40代ですでに介護生活まで想定しているのだそう
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生活空間を1階へまとめた暮らし

浴室からトイレまで一直線になる間取りを採用
浴室からトイレまで一直線になる間取りを採用

ミニマリストのめいさんは夫と高校生の子どもの3人暮らし。まだ40代ですが、介護については現在の住まいである注文住宅を建てるときから意識していたそう。

「実家では、母が祖父母を介護していた姿を間近で見ていました。その経験から、老いはまず“2階に上がれなくなること”から始まると実感したのです。だから家を建てるときは、リビングダイニングと水回りを1階にまとめることを必須条件としました。万が一要介護になっても1階だけで生活できるようにしたかったのと、老後にリフォームが必要になった場合も最小限の工事ですむようにしたかったからです」

床はフラットに

洗面台、浴室、トイレが同じ空間にあり、車イスでも通れるよう、床はフラットに。

「わが家はキッチンとダイニングが一体化しているような間取り。打ち合わせではキッチンの床を少し下げるダウンフロアを提案されましたが、私はバリアフリーにこだわりました」