3:靴磨きは「しっかり」と「ササっ」の二刀流で

靴磨き
そのときどきによって、やり方を変えて苦痛を手放す
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以前の私は、毎日専用の道具を使って靴を磨いていました。ただ、「毎回完璧に磨くことは、私にとって本当に大事なやるべきことなのか?」という疑問をもつようになりました。

なんでもきちんとやることは自分を納得させることにはなりますが、それでは「自分のために使う時間がすり減っていくことになるのかも」と感じてから、こんな工夫をしました。「しっかり磨き」と「ササっと磨き」の2つに分けて、3日に1回はきちんと磨こうと決めたのです。

靴を磨くことを「面倒だから」とやめてしまうのは簡単かもしれません。ですが、私の場合はやめることで「自分はだらしない人だ」と考えてしまうので、自分の許せる範囲で手間を減らすことを選びました。

自分のなかで、ある程度の“きちんと感”を保ちながら、必要なレベルのキレイさを維持し、家事と自分の気持ちとのバランスを取ることも大切だと感じています。

4:朝食は「きちんと」より「ラクに用意する」優先

朝食 味噌汁 ヨーグルト
無理なく朝食の準備をして負担軽減

現在のわが家は夫婦ふたり暮らし。食べられる量にも違いがあるので、夫と朝食メニューはバラバラですが、健康を保つサポートになればと考えて1つだけ守っていることがあります。それが、みそ汁を食べること。

しかし、そのために毎朝まな板を出して、材料を刻んで…というのは、忙しい朝には難しいため、前日の夕食で食べるみそ汁を翌朝の分も見込んだ量つくることで手間を抜いています。

みそを加えたあと、煮詰めすぎると味が落ちるなんて言われますが、それよりも、朝の貴重な1品としてみそ汁を食べることを重視しています。

「減らす」ことで得られる自由もありますが、自分自身の「これなら許せる」というボーダーラインを守って、減らしすぎない工夫も必要だと私は考えています。自分の負担を軽減しつつ、納得感まで減らさないようにバランス調整ができると、心に余裕が生まれて、豊かな時間をもてるのではないかと思います。