服はたくさんあるのに、着たいものがない。そんなクローゼットの悩みを解消する、「着ない服をため込まないコツ」を紹介します。インスタグラムでミニマルな暮らしを発信している、夫と息子と3人暮らしのめいさん(40代)は、かつては大量の服を抱えていました。でも今は、自分をすてきに見せてくれる服だけのクローゼットに変身。そんなめいさんの「服を手放す基準」について、詳しく話を伺いました。
すべての画像を見る(全4枚)処分に迷ういちばんの理由は「それなりのお値段がしたから」
めいさんは「余白を愛するミニマリスト」としてSNSで発信中。整理収納アドバイザーの資格をもち、片づけられない人や捨てられない人の気持ちに寄り添う投稿が人気を集めています。そんなめいさんも、かつては大量のものに囲まれていた過去があるそう。
「まだ使える、まだ着られる。いつか使うかも。だからもう少しとっておこう。そんな気持ちが強くて、今思うと“もったいない病”にとりつかれていたのだと思います」
クローゼットは、「片づけよう!」と重い腰を上げてから真っ先に手をつけた場所。
「最も苦戦したのは、ちょっと背伸びして購入したお高めの服でした。いいお値段だったし、手放すのはどうにも惜しくなってしまって。でも、いいなと思って買ったものの使うのがもったいなくて、結局ずっと寝かせていたことに気づいたんです」
そうした服は、決して日常にはなじみません。「お呼ばれしたときに」「ハレの日用に」とがんばって購入した、非日常のアイテムです。
迷ったら袖をとおすと「本心がわかる」
非日常の服は、それほど出番はないものなのだと気づいためいさん。
「もう着ないかもしれない、でも捨てる勇気が出ない」
その覚悟を決めるのにいちばん効果的だったのは、“とりあえず着てみる”ことでした。
「袖を通して鏡の前に立つと、自分自身がなんだか窮屈そうに見えるんです。服はすてきなんだけれど、“汚しちゃいけない”、“特別な日しか着ちゃいけない”と、購入したときの思いに縛られて、居心地が悪いような気がして。着ていて楽しそうな自分をうまくイメージできません」
それに、長い間クローゼットにしまっていたせいか、古くさく感じる部分も。
「流行はどんどん変化するし、自分自身の好みも変わってしまっています」