特殊詐欺を撃退するには?

電話で親族などを装って被害者を信じ込ませ、お金をだましとる特殊詐欺。常套(じょうとう)手段を知っておきましょう!

●最近のよくある手口の例

高齢女性と怪しい男性が電話で話すイラスト
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「もしもし母さん? タカシだけど。ちょっと声がヘンだけど風邪ひいちゃってさ。昨日こっちで△△高校の同窓会があったよ。ところで~」

【ポイント】

風邪で声がおかしくなったと伝え、ターゲットの疑念を払拭。闇名簿で得た個人情報を出し、「息子だ」と安心させる。そのうえで、会社のお金を使い込んだなど、お金が至急必要だともちかけるのが常套手段。

これ全部詐欺!疑った方がいいポイント3つ

今から紹介する手口は、すべて詐欺の可能性大。怪しいと思ったら、すぐ相談するとよいでしょう。

●警察がLINEに誘導してくる

警察を名乗る人物から電話があり「あなたの口座が犯行に使われている」「極秘捜査」などと言い、LINEに誘導。警察手帳や逮捕状の画像を送って信用させる手口。

「そもそも、警察が一般の方との連絡にLINEを使うことはいっさいありません」と佐々木さん。

●「キャッシュカードを預からせて」

ニセ警察が電話で「口座が不正利用されていて手続きが必要」と説明。その後、銀行協会職員や私服警察官を騙る人物が訪れ、カードを預かるという手口。

「警察がカードを預かることはありません。キャッシュカードは簡単に人に渡さないようにしましょう」

●「還付金がある」とATMに誘導

年金や医療費の過払い、保険料の見直しなどの還付金があり、払い戻しには期限があるとしてATMに誘い、携帯電話で送金手続きを指示する手口。

「この手口では警察官もだまされています。お金が戻ってくる、という電話はすべて詐欺だと思っていい」

佐々木さんも登場する『最強防災マニュアル2025年版』(扶桑社刊)は発売中。闇バイトや特殊詐欺などの犯罪から身を守るポイントだけでなく、防災の詳しいコツなどもたっぷり掲載されています。ぜひチェックしてみてくださいね。

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