犯罪に遭わないための3つの心得

まずは、被害に遭わないための心得を学びましょう。

●心得1:最新の手口を知る

「『特殊詐欺=オレオレ詐欺』だと思っていると、別のアプローチをされたとき簡単にだまされてしまいます」

手口を含め犯罪の最新情報を自主的にアップデートしましょう。

●心得2:「自分は大丈夫」と思わない

「『自分は大丈夫』と言う人ほど事件に巻き込まれる可能性が高い」と佐々木さん。

犯人は事前に情報を収集し下見をしています。根拠のない自信や過信が落とし穴に。

●心得3:常に冷静な判断を心がける

警察手帳を怪しむ高齢の男性のイラスト
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たとえば、「警察手帳を持っているから警察官」などと思い込んでしまうと、冷静かつ客観的な判断ができなくなるもの。

「初見の人や情報は、しっかり観察する習慣をつけましょう」

知識と対策があれば犯罪者を撃退できる

相次ぐ凶悪な強盗事件や特殊詐欺。治安の悪化が不安ですが、「備えることで身を守れる」と佐々木さんは断言します。まず大切なのは、情報収集と冷静な判断力だそう。

「たとえば、ある高齢男性は、家に来た警察官を名乗る男の姿に違和感を覚え、所属と名前を書くよう言いました。ネクタイの雑な結び方や足元のスニーカーを見てピンと来たそうです。結果、見事ニセモノだと見抜いたのです」

ニセモノだとわかったのは、「警察」という漢字が書けず、「刑事」を「形事」、「詐欺」をカタカナで書いたから。

「警察を騙(かた)る手口を知っていたこと、冷静にニセ警官を観察したことで逮捕につながったわけです。そのためには、『自分は大丈夫』という思い込みを捨て、情報を常に更新する意識が大切です」

巧妙化する手口の最新事情を知り、大切な家と家族、財産を守りましょう。

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