おしゃれな家を目指して内装にこだわる方は多いですが、実際に住んでみると「見た目はすてきだけど、使いづらい…」と感じるケースも。今回は整理収納アドバイザーで住宅収納スペシャリストの武井優音さんが、3つの実例をもとに内装による困りごとと、それを解決するために行ったことについて語ります。
すべての画像を見る(全8枚)玄関、クローゼット…「おしゃれ」を優先した結果
わが家は4年前にハウスメーカーで建てた、2階建ての注文住宅。1階には玄関、LDK、趣味室、トイレが。2階には、浴室、洗面所、ランドリールーム、主寝室、子ども部屋、トイレ、来客用のスペースがあります。家族は夫、筆者、10歳と8歳の息子たちとの4人暮らしです。
実際に暮らしていて、収納スペースで後悔していることがあります。
後悔ポイント1:クローゼットの内装
1つ目が、玄関に設置した上着をかけるためのクローゼット。内装は扉と同じ深みのある木目調。「高級感があっておしゃれ!」と、家が完成したときはときめきました。
しかし実際に使ってみると、暗すぎて収納の奥が見えにくい…という問題が発生。
・落ちたものが見えづらい
暗い内装のため、小物が奥に落ちると気づきにくいことが発覚。
・収納ケースの色が合わせにくい
白いケースだとクローゼット内で妙に目立ち、黒いケースにすると今度はケースやケースの中身が見えにくいという問題が発生。
・探しものが見つけにくい
暗い背景に囲まれ、さらに上に洋服がかかっているため影になり、思った以上に中が暗い…。収納内のものを探すのがストレスに。
この経験から、収納スペースは明るい色の方が機能的であることを実感。とくにクローゼットのような奥行きのある収納(写真の場所は奥行き約57センチ)は、上にかけているものは問題ないのですが、下に収納するものは、服の影に入り、とても見えづらくてストレスでした。
同じ条件でも、クローゼットの内装が明るければ視認性がよかっただろうと思いました。
後悔ポイント2:パントリーの棚板
おしゃれな家を目指し、パントリーの棚板にもこだわりました。一般的な白い棚ではなく、明るい木目調のものを採用。オープンな収納なので見えてもワンポイントになると考えたのですが…使ってみると想定外の問題が発生!
ケースをよく引きずるところが、このように白っぽい傷になってしまいました。塗装がはげてしまったのです。もともと白い棚であれば、多少の傷があっても目立ちにくかったかも…。
幸いにも可動棚なので、棚板だけ交換が可能。傷が気になったら買い替えようと思っています。