男女ともに盛り上がったスーパーファミコン

こうして、お人形遊びを経て、私が小学5年生だった頃から「スーパーファミコン」ブームが来たーーー!!! ファミコンももちろん流行っていたのだが、小学低学年だったのでお兄ちゃんのいる家庭だけ盛り上がっていて、本格的にクラス全員がテレビゲーム! ってなるのは5年生頃だったと思う。

当時ブームだったのは「スーパーマリオ」。寝ても覚めてもマリオマリオ。Yボタン連打しすぎてコントローラーが壊れる男子続出よ。母に時間を決められていたのに、夜中に姉妹三人でこっそり起きてきて、ゲームを続行。それに気づいて階段を下りてくるクッパ(母)!

セーブをしてないのに、電源から抜かれて、畳に倒れ込む三人。その夜、眠ろうと目を閉じても、ずっとマリオが脳内に跳ねていて、自分でもこれは相当やばいなと思った。このままでは人生が破滅していくぞと思ったあたりから徐々にゲームは下火になっていった。

人が集えば「マリオカート」ですよねえ。虹のコースが難しいんよ。ガードがないから何回も落下して、雲に乗ったメガネの亀にレッカーしてもらうんよねえ。いやあ、マリオは私たちにとっては、共通のふるさとのような存在かもしれないね。

甥っ子たちがゲームに夢中になって目を血走らせていたとき「もう何時間やってるんよ、やめなさい」と姉と私が叱ったことがあった。

それを聞いていた母が、苦笑しながら「どの口が言うとるんかなあ」と私達姉妹の深夜ゲーム事件を暴露したのだった。

いやあ、だれでも一度や二度はやらかしてますよねえ。ほほほー。

その後のプレイステーションとかは、全然ハマることはなく、私のいちばんの推しは二次元のマリオとドンキーコングのままである(三次元、目が回る)。

 

と、こんな昔のやっちまった話を書いているところですが、次回で「暮らしっく」が最終回になりました。約5年間、ここまで読んできてくれたみなさんありがとう! あと一回、よろしく!

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