アメリカ・シアトルに住んで十数年。子育てに奮闘するライターのNorikoさんに、現地で話題のフードやライフスタイルを紹介してもらいます。今回は、シアトルで創業された世界的企業・スターバックスの「コーヒーグラウンズ」で始めたガーデニングについてです。
すべての画像を見る(全4枚)スタバの“コーヒーかす”でガーデニングに挑戦
「コーヒーグラウンズ」とは、日本語でいうところのコーヒーかすのことです。スターバックスでは、各店舗から大量に出るコーヒーグラウンズを活用する「グラウンズ・フォー・ユア・ガーデン」という取り組みを1995年から行っています。
この取り組みは、コーヒーかすをゴミとして廃棄する代わりに利用客に無償で提供し、家庭のガーデニングに活用してもらうというもの。庭の花のつぼみがふくらみ始める2月、わが家の近所にあるスターバックスでも、店頭のカゴに袋づめされたばかりのコーヒーグラウンズを見かけました。早い者勝ちで取り放題、しかも無料です。
家に持ち帰って袋をあけてみると、濃厚なコーヒーの香り! 存在は知りながらも、これまで手を出せずにいましたが、今回はガーデニングで初めて試してみることにしました。
パッケージには、20%までの割合で「茶色」のコンポストゴミに混ぜ込んで堆肥化すべし、とあります。茶色とは、はて?
調べると、コンポストゴミは炭素系の「茶色」と窒素系の「緑色」に分けられ、両方をブレンドすることで堆肥化できるのだそう。茶色は落ち葉などの庭ゴミ、緑色はくず野菜などの生ゴミを指し、コーヒーは緑色に該当します。だから茶色と組み合わせる、というわけですね。
「うーん、堆肥化か…。手間暇かかりそう(面倒くさい)」
と思ったところで、パッケージに別の使用方法も紹介されているのを発見! 植物の種類によっては窒素肥料として直接使えるとのことでした。