ツボ押しは、体のさまざまな不調に効果が期待できます。しかし、「そもそもなんでその場所を押すの?」「してはいけないことは?」など疑問が生まれることも。そこで今回は、目白鍼灸院の院長である柳本真弓先生に、読者アンケートで寄せられた疑問について教えてもらいました!
すべての画像を見る(全3枚)Q.逆に具合を悪くするツボってあるの?
A.同じツボでも体調や押し方によって具合が悪くなることも
刺激の仕方や、体調、タイミングによっては、具合が悪くなったり、急に失神するような反応が出ることもあるので要注意。それを防ぐためにも、強く何度も刺激しすぎないようにしましょう。
Q.痛みや不調を感じる場所と別のところを押すのはなぜ?
A.症状のある場所とツボが経絡でつながっているから
ツボは、体の中を巡る経絡というライン上に点在します。たとえば、頭痛のツボが足に、肩のツボが手のひらに存在するのは、イラストのように1本の経絡がつながっているからです。なお、患部から遠いツボの方が効果は大きいそう。経絡とは“気・血”の通り道で、おもに14本存在。ちなみに、何本かの経絡が交わる交差点に「万能ツボ」があることが多いです。
Q.ツボ押しと同時にやった方がいいことはありますか?
A.押しながら体を伸ばすストレッチもおすすめです
体がカチカチにかたまっていると、ツボを押しても効果を感じにくいことが。そこでおすすめなのがストレッチ。ツボがある経絡をまるごと伸ばすことで体全体の血流が改善され、ツボ押しの効果をより感じやすくなります。
Q.リンパとツボはどう違うの?
A.リンパは西洋医学がベース。考え方は異なりますがツボと共通する場所を刺激することも
リンパも経絡のように全身にはり巡らされていますが、西洋医学がベースのリンパとツボは発祥も考え方も異なるもの。ただ、脇などのリンパ節には重要なツボがあるなど、共通する部分もあります。
Q.道具を使ってもいいの?
A.押しにくい場所はツボ押しグッズの活用もOK
指に力が入りにくい場所や、背中などの押しにくい場所は、道具を活用するのも手。ツボ押しグッズだけでなく、ペンのキャップなども活用できます。ただし、道具を使うと刺激が強くなりやすいので、やりすぎには注意を。