一級建築士として活躍している田中ナオミさん(61歳)。夫とふたりで暮らす、家事効率を考えた住まいや「毎日忙しいけれど楽しい」と話すライフスタイルが注目を集めています。ここでは、田中さんの「家事ストレスを軽減する」生活動線づくりや収納のコツなどについて紹介します。
すべての画像を見る(全5枚)家事を好きになると、家事が息抜きになる
設計の仕事は、打ち合わせや現場の立ち合い以外、大半がデスクワーク。私のアトリエは自宅に併設しているので、アイデアや図面に煮詰まったら、ちょっとだけキッチンに逃げたりします。
干しシイタケを戻したり、ネギを刻んだり、野菜をゆでてみたり。違う頭を使うことで気分転換になってアイデアも湧いてくるんです。ほんの少し夕食の準備が前倒しでき、小さな時間もたまります。
仕事でストレスがたまったときに、家に帰ってコンロを無心で磨き、キャベツをひたすら千切りにしてスッキリ、なんて人もいますよね。家事でストレスを解消できれば、暴飲暴食するよりずっと健全。生活にもつながると、自分に言い聞かせています。
「嫌い」の原因を上手に取り除き、家事ストレスを軽減
掃除が苦手、アイロンがけが面倒、毎日献立を考えるのが苦痛…。だれにでも嫌いな家事はありますよね。嫌いなことには必ず、嫌いになる原因があります。まずはその理由を書き出して、ひとつずつ取り除いていきましょう。