同じ季節の中でも、気温の変化が激しいというフランスのパリ。そこで暮らすデザイナーの86歳、弓・シャローさんは、「衣替えをしない」という選択をしているそう。ここでは、弓さんの実践する「1年分の服をクローゼットに収納するための秘訣」についてご紹介します。
すべての画像を見る(全4枚)ハンガーにかけられなくなったら、それが処分の合図!
おしゃれは大好きです。特別出かける予定がない日でも、できるだけ毎日違うものに着替えて、自作のブレスレットやネックレス、ミニスカーフなどの小物をあしらいます。
引き戸タイプの自室のクローゼットは1間ちょっとの大きさ。身長152cmの私が両手を広げたより少し大きいくらいです。
フランスは、夏でもコートやブーツが必要な10℃以下の日もあれば、外に出たくなくなる35℃以上の日もたまにあって、気温差が激しいので、私は衣替えをしません。ですから、この1間ちょっとのスペースに、1年分の衣類と小物がすべて入っています。
折りたたみの傘もここですし、クローゼットの下には靴も並んでいます。
持ち物がひと目でわかる収納がおすすめ
衣替えをしないのはラクですよ。重たい衣装ケースを出し入れする手間がなく、クリーニングや手入れが必要な場合も、すぐに確認できます。なにより、自分がなにを持っているのか、ひと目でわかりますから。
肩幅に合ったハンガーを選んで、ほとんどのものは掛ける収納です。このハンガーの数がポイントで、今ある以上には決して増やしません。
また、ハンガーとハンガーの間には、すき間をゆったりと余裕をもたせます。服がシワになりませんし、見やすくて取り出しやすくなります。