夫婦やカップルで行動することは面倒くさいことではなくて大切なこと
すべての画像を見る(全4枚)定年を迎えて家に夫と2人になってみると、自由に暮らしたい女性に対して家にこもりがちな夫が重荷に思えてきてギクシャクする、と聞くことがあります。とくに子育てを経た夫婦は2人きりになることが新婚時代以来だと言うこともあるのでしょう。
フランスの長年連れ添っている夫婦は子育て期からたまに2人の時間をつくって出かけ、子どもは子ども部屋に寝かして、夫婦は必ず同室に寝ます。夫婦の時間を定期的に確保して、2人でいることをあきらめずに続けています。長年連れ添う夫婦は、忙しいなかでも2人の時間と空間を共有することで、経年変化する2人の関係を維持しようとしているのです。
フランス人でも定年後、ときには相手を濡れ落ち葉のように鬱陶しいと思うこともあると思います。数十年の暮らしがお互いを変えたかもしれませんが、ここまで一緒に家庭を築き、人生をつくってきたのです。心が離れそうだったら、あえて一緒にいる。手をつないでみる、と言うのは意外に大切なのではと思います。
相手をもう一回理解するためにデートをしましょう
同じ家に暮らしていても、時間を一緒に過ごして意見交換しなければ見ているものも経験も少しずつずれていきます。それでも2人はいつも一緒に暮らしを支えた戦友で親友。一緒にいられなかった時間を取り戻すように、また2人で腕を組んで歩いてみる。そうして2人の間の優しい空気をつくっているフランスの老夫婦に少しでも近づきたいと思います。