大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さんが今イチオシの漫画を紹介。ここでは、高見沢さんが不思議なシンパシーを感じたという『いつかティファニーで朝食を』をピックアップ!
美味しい朝食は、おなかも心も満たしてくれる
『いつかティファニーで朝食を』マキヒロチ/著新潮社刊 全14巻
朝食さえ一緒に食べられない彼氏のだらしのない生活にいや気がさし、別れを決める。30歳を前に生き方を変えた麻里子は、実際にあるお店で朝食を食べながら、人生を見直していく。
いつかティファニーで朝食を 1巻(バンチコミックス)
自分の生活スタイルを見つめ直すきっかけになるかも
朝食にまつわるテーマは、魅力的で興味深いものでした。美味しい朝食を食べれば1日幸せに浸れるというコミックですが、恋人同士の微妙なズレや若者の夢の悩みを上手く織り込んだ作品でもあります。
28歳になる麻里子は、同棲中の彼の生活態度に違和感を覚え始め、結局別れてしまいます。彼女はモヤモヤした日常を打破するため、友人4人を誘って前から行きたかったお店で朝食会を開くことにします。あまりの美味しさに麻里子はハッピーな気分で仕事に向かうのでした。
僕は朝食の時間を確保できない夜型の人間ですが、このコミックを読んでいると、朝からガッツリと食事を楽しむ主人公に不思議なシンパシーを感じてしまいます。自分とは異なる生き方を持つ人間に対する憧れは、実は僕らが持つ多面的な感情の一部かもしれません。他人の生活に触れることで、自分自身の生活スタイルを見つめ直すきっかけになるかもしれませんね。少し早起きしようかな? 無理だよなぁ…。