なにかと出費がかさむ12月。大掃除の時期ということもあって、ものを手放しながらおトクに暮らしたいもの。元銀行員でFP2級の資格をもつ、ライター・谷ノ内真帆子さんは、昨年のこの時期に本格的な整理整頓を行い、予想以上の「お小遣い」を得たそうです。今回は自身の体験をもとに、整理整頓で得られる快適な暮らしと、意外な収入源について語ります。
1:まずは家の中の「お宝」を探す
筆者が整理整頓を始めたきっかけは、クローゼットに眠っていた未使用の衣類を発見したことです。そこから家の中を丹念に探してみると、思いがけない「お宝」が次々と見つかりました。とくに多かったのが以下のようなもの。
・タグつきの衣類
・開封していない化粧品
・使用頻度の低い電化製品
・趣味で集めた本やCD
実際に、筆者の場合は眠っていたものを整理したことで、お小遣いを得ることができました。ただし、「売れそうだから取っておこう」という考え方は禁物。本当に必要なものかどうかを見極めることが大切です。
2:ものを分類するときは、カテゴリーを分ける
次に、整理整頓を始める前に、筆者は次の2つのカテゴリーを設定しました。
(1) すぐに処分できるもの
(2) 売却可能なもの
この分類作業では、「1年以上使っていないものは手放す」というルールを設定。たとえば、クローゼットの中の洋服は、ハンガーを逆向きにかけておいて、着たらかけ替えることで、1年間着ていない服が一目で分かるようにしました。
また、季節ごとに必要なものが変わることも考慮に入れます。この時季は冬物の衣類や暖房器具を点検するのに最適なタイミングです。夏物の片づけと同時に、不要になった冬物も処分することができますよ。
3:売却方法は特性を見て判断
不要品の売却方法は、その商品の特性によって使い分けることも重要です。筆者の経験では、以下のような使い分けが効果的でした。
<フリマアプリ向き>
・ブランド品(バッグ、財布、アクセサリーなど)
・美容関連商品
・トレンド商品
・ 子ども服やオモチャ
<持ち込み可能な実店舗向き>
・本、CD、DVD
・ゲームソフト
・家電製品
<専門買取店向き>
・ブランドジュエリー
・高級時計
・ 骨董品
・楽器
筆者の場合、フリマアプリでは、写真映えする商品の方が高額で売れる傾向にありました。商品写真は自然光で撮影。商品の状態を細かく記載することで、スムーズな取引につながりました。