義父が泣く泣く捨てたのは使いきれなかった「処方薬」
すべての画像を見る(全4枚)少しずつ家が片づいていく様を感じるのはとても気持ちがいいと義父は言います。着手してしまえば、ずいぶん長い間開けていなかったキャビネットや収納の中を探るのは苦ではないそう。
「それで忘れていたものが大量に出てきたんだよ」と言います。そして「これは本当に残念で腹立たしいけど捨てるしかないんだ」とも。義父が画面越しに見せてくれたのは複数の薬の箱でした。
フランスでも病院や医師から処方箋を受け取って薬局で薬を買うのですが、薬局では調剤せず箱売りです。1日2回、1回1錠、3日分の薬は日本なら6錠きっかり薬局で買いますが、フランスでは薬は1箱ごとに売ることになっています。もし1箱が20錠入りだったら6錠しか必要なくても1箱買うことになります。薬が処方されるたびに未使用の薬が入っている箱が手元に残ります。義母が生前使いきれなかった薬(未開封もあり)を薬局でリサイクルできないか、義父は聞きに行ったそうですが、それはできないと断られたそう。ただ薬局は残った薬を適切に廃棄してくれるとのこと。ものを大切にするフランスでもこんなことがあるのですね。
ものを大切にする精神は健在。でも叶わないこともある
義父のとことんものを捨てないようにする片づけは最初「捨ててしまえば早いのに」と思うこともありましたが今は見ていて清々しく感じます。
それだけに、安全性が保証できないなど理由もあるようですが薬の販売システムのような無駄もあることに驚きました。