費用を抑えるため、できることは自分で
すべての画像を見る(全4枚)そうして、まずは間取りなどを自分が使いやすいように大きく変えたそう。
「3LDKの間取りはおひとりさまには必要ないと1LDKに大幅変更。寝室以外は不要な壁を取り払って、広々したリビングキッチンを実現しました。大きな荷物も受け取れるよう、狭い玄関を2倍に広げ、季節を楽しむためのギャラリースペースも設けました。トイレとお風呂をひと続きにすることで広くし、脱衣所も確保。そして、窓は全て二重サッシに。費用はかかりましたが、防音とカビ対策、電気代の節約効果もあるので、やっておいてよかったです」
かかったお金は通常のフルリノベーションの3分の2ぐらい。費用を抑えられたのには、理由がありました。
「費用を抑えられたのは、地元の業者さんと資材や設備を比較検討し、よく話し合うことができたから。口ぐせは『予算がないんです(笑)』『なくても困らないなら省きます』『これはDIYでもできますか』。業者さんが見かねて『オマケするからこれ使ってよ』と言ってくれる場面もありました」
自分で選んだもので築き上げた私らしい家
「本当に予算がなかった」と言うきんのさん。自分で工夫をこらすことで、なんとか家をつくり上げていきました。
「寝室の床はネット通販で購入したシートを自分で貼りました。洗面台も木枠だけつくってもらい、あとは手づくり。100円ショップやホームセンターでタイルや資材を購入しました。照明やトイレットペーパーホルダーも、楽天市場やAmazonなどのネット通販で買ったものです」
そうして完成した現在の部屋。自分らしさがつまった空間に、満足しているそうです。
「お金のやりくりに頭を悩ませながら、ひとつひとつ自分で選んだもので築き上げた私らしい家。大変だけど達成感があります。購入した物件がボロボロで住めない状態だったからこそ、決断できたフルリノベーション。その後の団地生活が快適になったことはもちろん、完成までの過程も楽しくてよい思い出です。なにが幸いするかわかりませんね」