整理収納ができるようになると、暮らしも好転する

引き出しのなか
整理収納の仕組みをどんどん覚えていき、暮らしもよくなりました
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整理収納の効果はとても大きいです。片づく仕組みができてくると、確実にプラスのループに変わっていくことを実感しました。

●片づけを進めて感じた、プラスの効果10個

・家族のだれもが、もののありかを覚えていられるようになり「あれはどこ?」と聞かれなくなる

・見つけられずに買うという買い物の無駄がなくなり、お金の面でも気持ちの余裕がでてくる

・収納スペースに余裕が生まれたため、高くて危ない場所にまでものを置かなくてすむようになる

・床置きがなくなると、つまづいてケガをする心配もなくなる

・ものをどけるという手間がなくなり、掃除がラクになる

・道具をすぐ出せる位置に置けるようになり、どの家事も効率よくできるようになる

・家事がはかどるようになると、1日の予定をうまくこなせるようになる

・予定を上手くこなせるようになると達成感があるうえに、体力の無駄遣いも減っていると気づく

・家事も予定もスムーズにこなせるようになると、自分がしたいこと、好きなことに、時間をまわせるようになる

・時間に余裕ができると、人に対して優しくなれる

片づけがうまくいくと、暮らしやすくなっただけでなく、私の心にゆとりが生まれ、家族に対して寛容になりました。こんな精神的な効果まであるとは予想もしておらず、自分でも驚いたのです。今ならはっきり言えます、私は片づけで劇的に変わりました。

50代のうちに片づけをしておいたほうがいい理由

息子の部屋
息子の部屋も夫と少しずつ整理してきました。迷いはあったけれど、娘家族が泊まれる部屋ができ納得できました

50代は、女性の一生の中でも、もっとも生活環境や身体の状態が変わる時期だと思います。これは今61歳の私がしみじみ感じていること。子どもの自立、自分のキャリアの変化や更年期、親の介護、夫の定年、そして子どもが結婚すればそちらの親戚との関係も生まれます。身体や生活環境が変わっているのに、やらなきゃいけないことは増えているわけです。

こんなに変化がある50代なのに、部屋の中が散らかったままだと、対応しないといけない多くのことに絶えず追われるようになってしまいます。

それらを避けるためにも、ラクに片づく仕組みを先につくっておきませんか。そうすれば暮らしをラクに回せるようになるだけでなく、自分自身も変われます。

「家が整っていると、こんなにラクに暮らせる」
「体力はまだもつ。気力もまだ大丈夫。今向き合っている問題もなんとか解決できる」
「だれかと比べて切なくなるということも、なくなってくる」

あれほど現実から逃げてばかりいた私が、得られる効果を知ってからは、「どう整理しようか、収納しようか」と、ワクワクしながら考えられるほどに変わりました。それから数年後には整理収納アドバイザーの資格を取り、私のように片づけに苦手意識がある人に向けて発信するようになりました。

整理収納の段取り

まずは、不要なものや使っていないものを取り除く「整理」を。次が、使用頻度に合わせ、それを使う場所の近くでグループにして収める「収納」を。これを順番にしていけば、出して使ったものを元へ戻すという「片づけ」が、自ずとスムーズにできるようになります。この「整理」「収納」「片づけ」がいいループで回り出すと、効果が、次々と現れ始めるはずです。

部屋にも自分にも、モヤモヤするけれど、なかなかやる気が起きない。いざ捨て活をはじめても、すぐ散らかってしまう。そう思っている人にこそ、得られる効果に着目して、一歩目を踏み出してみませんか?

原田さよさんの書籍『50代はやめどき、捨てどき、楽しみどき』(扶桑社刊)が発売中。

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