ゴミの量を増やさないため、なるべく食べつくす

ゴミ
こちらが1日に出るゴミの量です
すべての画像を見る(全3枚)

私はゴミの量が増えることにもケチなので、野菜類ばかりでない一匹魚を煮焼きした場合など、シッポまで私の口に入ります。食べにくさを違和感とは思わずに、食べごたえだと考えたいものです。また魚の内臓もおいしいですね。サケ缶サバ缶の汁はパスタソースやそばつゆに活用。フルーツ缶の汁の残りはジュースになります。

さて、一般的には加熱調理する野菜の中で、私が生のまま食べるものといえば、ゴーヤ、ズッキーニ、マッシュルーム、ニンジン、ゴボウ、白菜などです。ナスもやわらかくなるくらい塩もみすると立派な漬け物になります。

野菜が余りそうだったら、すかさず酢漬けに。タマネギ、ショウガ、セロリ…ほかほとんどの野菜が酢と合います。とかく、その酢にはなにを混ぜる? とか先にゆでなくてもいいの? とか考えがちですが、シンプルに酢だけでも十分です。なお、私は食品ロスを避けるために、袋入りラッキョウの残り酢を、別の野菜の酢漬に活用することもあります。

反対にサラダの具材などにして、生で食べることが多いトマトやレタスにキュウリなどは炒めたりゆでたり煮ると「別口感」が味わえるので、たまにはいいですね。また、パセリは飾りもので終わってしまわず、炒めものやカレーにたくさん入れると捨てずに活かせます。あれほど「良薬口に苦し」の教訓を伝える野菜を食べないなんてもったいない。

このように、私の食生活はほとんどゴミを生み出しません。

自分で考えて工夫すると、暮らしのなかでの発見は多いもの

食生活を例にしましたが、こんなふうに規制の概念を解いてみることも、日常での新たな発見になります。何事も習慣づいた思いで「そんなのまずそうだね」と頭から決めつけないで、ちょっとその頭の角度を変えて見直してみたいことが、暮らしの中には隠れていそうです。

私の場合は、ひとり暮らしなので、主体は自分にあります。世間的にありきたりの食べ方ばかりではなく、独自の食べ方を試してみることも暮らしの活性化につながります。もちろん、それぞれの食品の食べていいもの、そうでないものはしっかりと調べることが必要になりますが、安全の範囲内で試してみるのもおもしろいでしょう。

私は、次は冷ややっこに黒蜜をかけたり、挑戦をしてみたいと思っています。

※ それぞれの体質やアレルギー状況によっては体に合わない場合、消化器官の弱い方には向かない食材もあります。取り入れる際は、ご自身の体調に合わせて適切に判断してください

小笠原さんの新刊『財布は軽く、暮らしはシンプル。74歳、心はいつもエレガンス』(扶桑社刊)は、発売中です。

財布は軽く、暮らしはシンプル。74歳、心はいつもエレガンス

財布は軽く、暮らしはシンプル。74歳、心はいつもエレガンス

Amazonで見る