3:日頃から体を鍛えておく

森林の中にいる中道さん
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この夏、自然の中で古の信仰と歴史を感じられる長野県の戸隠村にひとり旅をしました。旅の目的は戸隠神社の五つの社(宝光社、火之御子社、中社、奥社、九頭龍社)を巡るものです。

戸隠神社は、古来から修験道の聖地としても知られています。約10kmほどの道のりは、アップダウンもあり、とくに奥社に向かう道は険しい山道が続きますので、体力が必要です。すべてを巡るのに4~5時間程度かかることが一般的なのだそうです。

熊が出没するかもと思い、ガイドさんに案内してもらうことにしたのですが、スタート地点は宝光社の270段の急こう配の階段。目の前に立ちはだかる石段を「とにかく頂上まで上がるんだ!」と決心し、世間話をしながら登っていくと、ガイドさんから「まったく息があがってない、一定のリズムで登っている、すごい健脚だ!」と褒められたのです。「え? すごいの?」と驚きましたが、本当にうれしかったです。

結局5時間で回るコースを休憩もせず3時間で回ってしまいガイドさんが恐縮していました。余った時間でガイドさんと一緒に有名なそば屋さんで手打ちそばをいただき、いい体験ができました。

ピラティスを始めて4年。筋肉を鍛えるというのは、やる気を充実させるのに必要な要素だと実感しています。体が重いと感じると、意欲も低下していきます。やりたいという感情より、しんどいという感情が先に立つからです。それでは行動範囲も狭くなっていきますし、新しい興味も薄れてしまい、人生は先細ってしまいます。60代を充実させるには、散歩や宅トレを日常生活に取り入れ体を鍛えることです。

4:財務計画の見直しをする

50代になると、年金受給額の見込みが具体的になります。「ねんきん定期便」をしっかり確認して、年金受給開始年齢や受給額に基づいた生活設計を立ててきました。自分が望む生活スタイルに必要な資金を具体的に計算。年金、退職金、貯金、投資の合計で老後の生活を支えることができるか確認し、必要であれば追加の資金を積み立てる計画を立てます。私の場合は、退職金で自分にスキルを身につけ稼ぐ力を育てました。そして売り上げを投資に回して、年金プラス10万円を不労所得でまかなう仕組みをつくりました。

・緊急事態に備えた普通預金

・家賃収入(不動産投資)

・つみたてNISAなどの株式投資

の3本柱で老後に備えています。

50代の前半は少額ですがコツコツと純金積立をしていました。その後株式投資を始め、金の価格が1.5倍くらいになったので解約して株式投資に資金をまわしましたが、なんと今では金の価格が当時と比較して3倍近くになっています。売らなければ、今ごろは…なんて「タラレバ」は禁物ですが、毎月の負担を軽く少額をコツコツ積み立てることで続けやすくし、知らぬ間に資産形成できます。つまり、コツコツと積み立てることがもっとも大事なんです。

60代は人間関係・健康・お金という人生に欠かせない要素が変化する時期でもあります。先細らない老後のためには50代で老後のための基盤をつくり、よい習慣を身につけることです。未来は過去の習慣によって創られます。

中道あんさんの新刊『先細らない老後のために、50代のうちにすべきこと』(扶桑社刊)は、発売中。

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