よく耳にする「自己肯定感」という言葉。心理カウンセラーであり、自己肯定感アカデミー代表の中島輝さんによると、自己肯定感は「6つの感」で構成されていて、「なぞり書き」で高められるそうです。15000名を超えるクライアントにカウンセリングを行い、回復率95%、予約待ちが800人以上の中島さんに、心の免疫力を養い、脳の活性化、精神の安定などへとつながる自己肯定感を高めるための「なぞり書き」の効果について教えてもらいました。

なぞり書き
なぞり書き(※画像はイメージ)
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心の免疫力となり、自己肯定感を高める「なぞり書き」

この世界の生命体のなかで、私たち人間だけが“笑顔になれる”能力があります。笑うということは、否定的な状況から肯定的なところへ、ものの見方や捉え方、解釈を変えることができ、それが自信と生きがいをアップさせ、プラスのエネルギーになります。

こうしたプラスのエネルギーは、いわば“心の免疫力”であり、私たちがよりよく生きていくために欠かすことのできない自己肯定感へとつながります。そして、脳が活性化し、精神や心の安定、免疫力アップなどへとつながると考えられます。

そこで、心の免疫力を養い自己肯定感を高めるためにおすすめしたいのが、しあわせ寿命があがる「なぞり書き」です。

古今東西、さまざまな名言のなぞり書きを通して、書くだけでワクワク、生き生きとなることができ、自己肯定感が高まって人生が楽しくなる。その結果、幸せに過ごすことができる時間、つまり「しあわせ寿命」があがる! そんな体験をしてみてはいかがでしょうか?

なぞり書きで高まる、自己肯定感を構成する「6つの感」

「なぜ、なぞり書きで自己肯定感が高まるの?」と考える人がいるかもしれません。そこで、自己肯定感を1本の大きな木にたとえてみましょう。

●1:根(自尊感)

「自分には価値がある」と思える感覚は、自分を支える木の根となります。

●2:幹(自己受容感)

「ありのままの自分でよい」という感覚が、自分を貫く一本の幹となります。

●3:枝(自己効力感)

「自分にはできる」という感覚が、幹から多くの枝が伸びるように、自分の世界を広げてくれます。

●4:葉(自己信頼感)

「自分を信じられる」という感覚が、光合成を行う葉のように、自分の成長を促してくれます。

●5:花(自己決定感)

「自分で決められる」という感覚が、やる気を高めて人生にたくさんの花を咲かせてくれます。

●6:実(自己有用感)

「自分はなにかの役に立っている」という感覚が、人生を豊かで実りあるものにしてくれます。

このように6つの各パートは、これらの「6つの感」に対応しています。6つの感が自己肯定感を構成するのですが、なにかをなぞって書くという行為が、これら6つの感を育むのです。

ここで思い浮かべていただきたいのが、今も多くの人に親しまれている「写経」です。写経には精神を安定させ、脳を活性化し、集中力を高めて、姿勢を整え、字が上手になり、免疫力を高めるといった効果があるとされています。

そしてなぞり書きにも、こうした写経と同様の効果があります。さらにそれは、自己肯定感を構成する6つの感と連動しているのです。