早起きが自己肯定感をつくる
すべての画像を見る(全4枚)黄金ルールのうち、自己肯定感の促進で言えば、なにより大事なのが「早起き」。というのも、朝日が網膜に当たると、セロトニンの分泌が加速するからです。セロトニンは、脳のメイン・アクセルにあたり、脳全体に信号がいきわたりやすくする脳内神経伝達物質。セロトニンの分泌が加速すれば、脳は素早く活性化され、ご機嫌で一日が始められることになります。そして、その活性状態が、夜、メイン・ブレーキのメラトニンが分泌されるまで続くのです。
セロトニンがたりている脳は、やる気を失わない脳。機能が滞りにくく、ストレスを感じにくいので、イライラしたり、キレたり、落ち込んだりせずに、やる気をキープできます。充足感を覚えやすく、やる気が萎えません。幸せな一日をもたらすセロトニン。別名「幸福ホルモン」と呼ばれるゆえんです。
ちなみに、脳の鎮静をもたらし、眠りに誘うメラトニンは、セロトニンにミネラルの刺激が加わって変化することによってつくられるもの。すなわち、上質の眠りも「早起き」がつくっているのです。
脳科学者である黒川さんの孫育ての様子をつづった書籍『孫のトリセツ』(黒川伊保子著・扶桑社刊)では、ご自身が孫と接する際に心掛けている習慣や工夫を紹介。子どもの脳を活性化させるために、祖父母が気をつけた方がよい日常習慣や孫との接し方、心構えなどについて掲載しています。