岡崎さんが好きな文房具だけを集めた「岡崎百貨店」をオープン
すべての画像を見る(全8枚)2022年には、「STORY STORY YOKOHAMA」の店内に岡崎さんの好きなものだけを集めた「岡崎百貨店」をオープンしました。「岡崎さんに会いたい」と、イギリスやネパールなど海外からもお客さんが訪れるそうです。
「ガラスペンや私が愛する『ヌンチャク鉛筆』などの文房具や雑貨はもちろん、使ってみて便利だった靴の中敷きやオリジナルのブラウスなども販売しています。
私はアッサムという紅茶が好きなので、その色を再現したインクをつくってもらいました。その紅茶のインクも、元になった紅茶も置いています。
じつは、岡崎百貨店のオープン前日に、スタッフと『なにかまだちょっとたりないね』という話になり、なんとかしなくてはとすごく悩んで、家にあったネコのベッドを抱えて持って行きました。それで棚の上が埋まって、なんだかお店のシンボル的なものになったり。また、私の描いた絵やブッコローを描いた絵、趣味で集めているアンティークなど、いろんなものが並べてあっておもしろいんですけど、非売品の私物を間違えてスタッフが売ってしまうこともあったりして(笑)」
岡崎さんがすすめる文房具はいつも大反響
今まで「TVチャンピオン」(テレビ東京系)の「全国文房具通選手権」に2回出演し、どちらも決勝で敗れたことから、YouTubeでは「文房具王になり損ねた女」という二つ名で呼ばれている岡崎さん。でも、テレビ出演よりも、YouTube「有隣堂しか知らない世界」の影響がとても大きいと言います。
「街で声をかけられることが増えたのはもちろんですが、バイヤーとして商談をするときも『動画見ました、ぜひお話したいですね』と言われることが多くなって、非常にやりやすくなりました。
また、以前は店頭で商品説明をしても、それを買ってくださるお客様は20人に1人くらいだったのですが、岡崎百貨店では『これもいいですよ』とおすすめすると、もれなくカゴに入れてくださるんです。『え、いいの?』と私が戸惑ってしまうくらい。
YouTubeのおかげで、みなさまに私の大好きな文房具の情報をお届けすることができて、自分の好きなものだけを販売するスペースをいただけて、今度は本まで出させていただくことになって、もう『本は売れるだろうか』『イベントでちゃんとしゃべれるだろうか』と、毎日緊張しかありません」
奥深く遊び心にあふれた文房具の世界。好きな文房具を毎日のアクセントに取り入れてみてはいかがでしょうか?
岡崎さんの好きな文房具を紹介する書籍『有隣堂名物バイヤー岡崎弘子の愛すべき文房具の世界』(扶桑社刊)は発売中。東京、名古屋、神戸でサイン本お渡しなどのイベントも予定されています。