日本では5組に1組が不妊に悩み、50万人近くが不妊治療を受けていると言われています。 イラストレーターのオヨネさんもかつて、その1人でした。当時、2人目不妊の治療が進み、体外受精の受精卵凍結まで行なったタイミングで不妊治療を理由にリストラになったオヨネさん。来月や再来月にも運がよければ妊娠するかもしれない身で新しい仕事も探せず…。
すべての画像を見る(全4枚)リストラされて有休を消化しつつ不妊治療<オヨネの妊活いばら道35>
リストラが決まり、1か月分ぐらいあった有休を消化するために長いお休みに突入しました。十数年働いて来て初めての長期休暇でやりたいことをたくさんしました。絵を描いたり本を読んだり、ひとり目の子どもとゆっくり平日に出かけたり。
そして長期休暇の間に、クリニックで受精卵をお腹へ戻しました。卵をお腹に戻すのは「え? 本当に今なにかした?」と思うぐらい痛みもなにも感じませんでした。卵子採取や今までの検査の痛みや副作用ははなんだったのかと思うぐらい。施術後、数十分横になってその日は帰りました。
この胸の痛みは妊娠の初期症状?
「これで妊娠するかもしれない」という期待と、「無理だったらまた追加で費用がかかる…」という不安でメンタルはウロウロしながら日々の生活を過ごしていました。
救いだったのは有休消化中で毎日ゆったり好きなことをしていたこと。ノンストレスが効いたのか? 数日後、胸がとても痛くなりました。
こ、これは! ひとり目妊娠のときに味わった胸の痛み! 私はどうやら「妊娠超初期症状」として胸がとてつもなく張って痛くなるようでした。むしろそれ以外はまったく症状がありません。
数日の痛みを我慢して、受精卵をお腹に戻してから10日目に妊娠検査薬でフライング検査をしてしまいました。検査薬、今までにとてつもない本数を無駄にしたね。君は本当に高かったね。君が最後の検査薬だと…いいな。