待ちに待った「陽性」!

願いを込めてトイレへ。トイレで強く願いながら検査薬を使い、そして…。

「陽性!」

くっきりと妊娠検査薬は陽性の線を私に見せてくれていました。

陽性
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体外受精1回目で妊娠できるなんて運がよかった。周りの同僚や友達で体外でもダメだった人たちを何人も知っている。本当に運がよかったです…。

ひとり目の妊娠発覚時は「やっと!」という思いで感動して泣きましたが、二人前は興奮が勝って涙などは出ませんでした。泣いたのは何か月後かにエコーで小さくて動く赤ちゃんを見たときでした。

かかったお金は100万円以上…

赤ちゃんの心拍が確認できるとクリニックを「卒業」し、元々通っていた産婦人科への通院に戻りました。

妊娠発覚後、長かった有給消化も終わり。あと1か月妊娠が早ければもしかしたら法律のもとリストラされなかったかもしれないな…なんて思いながら私は会社を去りました(今となっては辞められてよかったのかなとも思っています)。

ここまでの道のりは長く、険しく、先の見えないトンネルを手探りで進んでいるかのようでした。かかったお金は100万円以上。助成金が後で出ましたが、使った金額の3分の1以下。このお金があればほかになにかできていたかもしれない。でもなによりも望んだ妊娠までこぎつけたので、仕方のない出費でした。

ちなみに治療費はほぼほぼ自分の貯金から出しており(定期的な通院でメガネ(夫)に請求するのも面倒くさかったので…)、メガネ(夫)には、自身の検査の数千円と卵子採取時の数万円を負担してもらいました。不妊治療されている方は夫婦での出費の割合、どうなってるか気になる所です。

今は不妊治療も保険適用になったので、不妊に悩んでいる人が少しでも治療へ進みやすくなって本当によかったと思います。それでも自然妊娠よりはお金や副作用などの負担はあるかと思いますが…。

その後の私はというとまたもやつわりが始まり、4歳の子どもお世話をしながら日々屍のようにギリギリ生きていました。