梅雨どきの洗濯物は「筒状干し」で乾きやすく
花王株式会社の福地奈津子さんによると、生乾きの不快なにおいを解決するカギは、「洗濯物に空気をとおす」こと。屋外でも室内でも意識したい洗濯のコツを聞きました。
●Q:隙間なく干してもいい?
A:こぶしひとつ分間隔を開けて
干した洗濯物が密着すると、空気の通り道がなくなり生乾きの原因に。
「互いが触れないように少なくとも7~8cmは離すのがおすすめ。空気にふれる面積が大きくなるように干して」(福地さん、以下同)
●Q:洗濯物を早く乾かすコツはある?
A:湿度を下げて洗濯物に風が当たるように
すべての画像を見る(全7枚)室内干しの場合、部屋の湿度を下げることで乾きやすさがアップ。
「エアコンの除湿機能や除湿機で湿度を下げ、扇風機やサーキュレーターで直接風を当てるとダブルの速乾効果が!」
●Q:厚手のボトムスを早く乾かす上手な干し方を教えて!
A:“筒状干し”で空気をとおして
水分を多く含む厚手のパンツやジーンズ、スカート類。
「空気がとおりやすくなるよう筒状に干しましょう。さらに、裏返してポケット部分を外に出すとさらに乾きやすく」
●Q:生乾きのいやなにおいはもう一度洗濯するしかないの?
A:あらかじめ布用の除菌スプレーをかけてみて
「干すときに除菌力の高いスプレーを吹きかけておくと、生乾きでも菌の繁殖を防いで、いやなにおいを抑えます」
外出の前にもサッと吹きかけると、菌の増殖を防ぐ効果が。
なかなか乾かない!タオル、上履き、パーカー
ストレスだらけの洗濯はこれで卒業! やっかいなアイテムの“正解”はコレ。
●【タオル】適量の柔軟剤を使って干す前にはバサバサ振る
使ったタオルは丸めて放置せず、広げて乾かして。また、規定以上の柔軟剤を入れると逆効果に。
「干す前に勢いよく振ると、生地が空気を含んでパイルが立ち、ふわふわに」
●【上履き】洗ったまま干さずに一旦洗濯機で脱水を
洗濯機で脱水したあと丸めた新聞紙をつめ、斜めに立てかけて。
「新聞紙はこまめに取り換え、扇風機やサーキュレーターで直接風を当てると、ムラなく早く乾きやすいです」
●【パーカー】“逆さバンザイ干し”でフードが重ならないように
ピンチハンガーを使い、裾をピンチではさんで吊り下げ。
「布の重なりが減って空気に当たる面積がふえるので、乾きにくいフードや脇下まで全体を早く乾かすことができます」
※記事の初出は2022年6月。肩書を含め内容は執筆時の状況です。