全国で料理講習会・講演会を行い、スーパー主婦として活躍する足立洋子さん。夫の急逝と子どもの独立で、およそ20年ひとり暮らしを続けながらも、70代の毎日を前向きに過ごしています。そんな足立さんが、自分がご機嫌になるための工夫をまとめた書籍『さあ、なに食べよう?70代の台所』(扶桑社刊)より、曜日ごとにルーティン化している家事などを紹介します。
すべての画像を見る(全3枚)週1回の掃除デー、ほかの予定は極力入れない
ひとりで暮らしていると、リビングや寝室などは、よっぽどのことがない限り汚れません。だから掃除は週に一度、月曜日と決め、午前中はできる限り別の予定を入れないようにしています。
掃除は朝食後から開始。はたきをくまなく丁寧にかけてホコリを払ったら、掃除機を全部屋かけます。わが家はカーペット敷きなので、基本的にはこれで終了。もし汚れに気がついたら、固く絞ったぞうきんで叩く。これがいちばん汚れの落ちる方法です。玄関、トイレ、洗面所は、床を水ぶきしてからワックスをかけています。
そういえば、寮生活だった高校時代は、寮の玄関を水ぶきしてワックスをかけるのが日課でした。私は寝る前にはサンダル1足しか出しておかないように玄関は整えていますので(その日履いた靴はふいて靴箱へ)、さほど大変ということはありません。
毎晩水ぶきをするのが習慣となっている台所の床も、大して汚れてはいませんから、月曜日のお掃除デーも水ぶきをするだけで完了です。8時過ぎから始めて、大体9時半には終了する感じです。
曜日と作業をセットにすると、家事が記憶に残る
土曜日はアイロンかけの日です。午前9時半からBS放送で、NHKの朝の連続テレビ小説をまとめて再放送しているので、それを見ながら作業するのがお気に入り。私はTシャツにもアイロンをかけます。とくに白や黒のものは、アイロンをかけると光沢が出て美しく仕上がるので、着るときに気持ちよいのです。
ちなみに、贈り物にステキにくくってあるきれいなリボンにも、私はアイロンをかけています。シワをのばしてからくるりとまとめて、缶にストック。手づくりのジャムをおすそ分けするときや、クリスマスに薔薇の実とアイビーを束ねて小さなブーケを差し上げるときなどに、役立つからです。
曜日と作業をセットで決めておくと、続けやすいのはもちろん、忘れることが多くなっている昨今、記憶にとどめやすいとも思います。
足立洋子さんの暮らしの工夫やひとり暮らしに役立つレシピ、53歳で夫を亡くし、立ち直るまでの心の動きを綴った『さあ、なに食べよう? 70代の台所』(扶桑社刊)は発売中です。