どんなお店でもチョコラテが売られている
すべての画像を見る(全6枚)スペインの喫茶店の種類は、カフェテリア(コーヒーや軽食が豊富なお店)、チュレリア(チュロスの専門店)、そしてチョコラテリア(ホットチョコレートがメインのお店)があり、どの店舗のメニューにチョコラテがあります。
朝食の混雑が過ぎたら、日中は近所のご老人がゆったり過ごし、午後は学校帰りの子どもと家族、夕方は大学生らしき仲間たち、夜はお酒を飲んだ締めとして立ち寄る人など、とにかく一日じゅう、幅広い年齢層の人がチョコラテを飲む姿を見かけます。
各店舗にはチョコレートのタンクが置かれ、甘いもの好きとしてはながめているだけでも贅沢な気分です。お店によりチョコの濃度や味わいが変わり、またダークチョコかミルクチョコを選べる店舗もあります。
自宅でもチョコラテを楽しむ
スーパーには、自宅でそのまま飲めるタイプのチョコラテや、お湯を加えて飲むインスタントもそろっています。以前のホームステイ先では、留学生仲間が帰国する朝に、ホストママが自家製のチュロスを揚げチョコラテを飲むのがお決まりでした。
通常の朝食はバケットにジャムやハム、コーヒーや紅茶が基本でしたが、「気持ちを込めた朝食」のときには「チョコラテ・コン・チュロス」が登場していたのです。スペインでは「ごちそう」に近い位置づけがあるかもしれません。
24時間営業のお店も多く、いつでも楽しめる
昔から愛されているチョコラテのお店は、専門店、24時間営業のお店、130年続く老舗店など多岐にわたります。とくに、有名店には本場の味を求めて長蛇の列になった観光客もよく見かけます。店内が満席のときは持ち帰りもでき、道端でも公園でも手軽に味わうことができる環境です。
チョコラテにチュロスをひたしながら、一口飲んでは話し、一口食べては笑い…まるで囲炉裏を囲むかのようにチョコラテを楽しむ姿は、まさにスペインらしい風景のひとつです。甘い朝食も甘い飲み物も、スペインにいると我慢も遠慮もせずにほおばれてしまい、いつの間にか私にとってもチョコラテは欠かせない存在となっているのです。