お金は困らないくらいにあれば十分

台所の戸棚をあける女性
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私は長年、節約暮らしを続けており、1日1000円で生活をしています。そのルールを外すことはめったにありません。このような暮らしをしていると、お金への執着心が強いと思われることでしょう?

ですが、もしも「お金は好き?」と問われたら、「いいえ」と答えます。「じゃあ、いらない?」と問われれば、「いいえ、必要不可欠で、なければ生きていけないものだからこそ、好きじゃないのです」と答えます。

私は低所得者ですが、お金には「困り」たくないのです。普通はお金に困ると言うと、もっとお金が必要ということになりますが、私の場合は、とにかくお金のことで悩みたくないのです。できる限りの対策を講じて、お金から解き放たれた精神生活がしたいのです。お金のことばかり考えて、お金中心の人生を送るのはモッタイナイと思っています。

もちろんお金はないよりは、適度にあるのがいい。住まいは雨露をしのぐ程度でいいし、日々食べていければいいというのが理想です。もう少し理想を加えれば、老いたとき困窮しない程度が最高です。お金が入ると、ほとんどが「もの」に還元されてしまいます。食べ物なら脂肪が体につき、ものなら家の中に蓄積します。だから困らない程度がいいのです。

そんなわけで、私は必要最小限の暮らしを日々心がけて、お金に支配されないようにしています。

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