ESSEonlineで2024年3月に公開された記事のなかから、ランキングTOP10入りした記事のひとつを紹介します。
おしゃれの本場・フランス。先日パリに滞在していた、フランス文化研究者・翻訳家のペレ信子さんは、「バッグを斜めがけ」している人が多かったと話します。日本でももっている人が多い、斜めがけのバック。同じでもどのような違いがあるのか、ペレさんが教えてくれました。
※記事の初出は2024年3月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。
ショルダーバッグやハンドバッグ。その持ち方からフランス人が想像するもの
すべての画像を見る(全4枚)日本でもフランスでもおしゃれな革バッグを斜めがけしている女性をよく見るようになりました。ストラップを少し短めにして高い位置にバッグが来るような持ち方。とくに流行に敏感な方がそんな持ち方をしているように感じます。
この持ち方、そしてそのほかのバッグの持ち方からフランス人が感じることがあります。
小さめのショルダーバッグをしっかり体に沿わせて防犯!
ショルダーバッグを文字通り肩から下げている人よりも、斜めがけにしている人が圧倒的に多いと感じるフランス。とくにパリではその傾向が強いようです。
その理由はもちろん、「防犯」。最近のメトロは本当に混んでいて隣の人とほぼ密着ということも増えてきました。バッグは体にピッタリと斜めがけするのが安心です。
昔、旅行者がよく持っていたウエストポーチは旅行に慣れない人の象徴だったようで窃盗の標的になったこともありました。
パリ以外のフランスの都市でも、人混みに出かけるときはバッグ斜めがけで大切なものを守ります。流行と実用を兼ねた持ち方です。大きな買い物のために小さく畳んだマイバッグを持ち歩くのは日本と同じです。