正しく「お札の飾る」方法
お札の飾り方、お参りの方法について、さらに詳しく解説します。
●お札を飾る方位
太陽を司る天照大御神のお札(伊勢神宮の神宮大麻)を飾ることが多いので、お札の正面が日の昇る方角の東や南に向くように飾るのがベストです。ただし、神様が居心地良く過ごされる場所が最優先されますので、方位よりもむしろ、周りがごちゃごちゃしていない静かで落ち着いた場所、高めの場所を選ぶようにしましょう。
●お札の飾り方
すべての画像を見る(全6枚)一社造りの神棚の場合は、いちばん上に伊勢神宮のお札、その後ろに氏神神社のお札、さらに後ろに崇敬神社のお札の順で重ねて飾ります。
三社造りの神棚の場合は、3枚並べる場合は、中央に伊勢神宮のお札、右に氏神神社のお札、左に崇敬神社のお札を飾ります。さらにその他の神社のお札がある場合、崇敬神社のお札の後ろに重ねます。
●お参り方法
事前に手や口をすすいで身を清めます。その後、神棚に向かって二拝二拍手したらお祈りし、最後に一拝します。お祈りは、伊勢神宮、氏神神社、崇敬神社の神様の順でそれぞれに行います。お参りの回数は決まっていませんが、1日朝・夕の2回がベストです。
●お供えもの
お札の左右に榊(さかき)、前に酒、水、米、塩をお供えします。専門の器でなくても、おちょこやコップ、小皿で代用してかまいません。米と塩は円すい形になるように盛ります。榊は毎月1日と15日に新しくするのが一般的ですが、枯れてしまいそうなら早めに取り換えて。酒、水、塩、米は毎朝取り換えます。下げたお供えものは、料理に使うほか、酒や塩は玄関にまいてお清めに使うのもおすすめです。
●神棚がない場合
立派な神棚がなくても、自分で棚をつくってお札を飾ったり、壁に両面テープで貼り付けたりしてもかまいません。高いタンスの上などに飾る場合は、白い布や和紙を敷き、その上にお札を置くといいでしょう。
100円ショップなどにある「ディスプレイバー」などを活用すれば、ホームメイドの柱に飾るタイプのお札立てが簡単にできます。