チャレンジできるようになった大きなきっかけ5つ
よく驚かれますが、幼少のころはおとなしくて、引っ込み思案だった私。これは、今の自分に変わる大きなきっかけになった5つのものと行動です。
1:壁を塗る
すべての画像を見る(全6枚)リビングダイニングの壁を赤に塗ったのは8年前。映画『アメリ』の主人公の部屋の壁にあこがれて、似た色を探しました。「カラーワークス」の塗料「Hip」の「Hug」という色です。意外にも家族にも大好評。「壁を塗った自分、すごい!」と自信にもなりました。
赤が交感神経を刺激したのか、壁から放たれるパッションを浴び続けたからか、これを機に、守る人生から攻める人生にチェンジ。自由な発想と大胆な行動ができるようになりました。色の力、あなどるべからず。
2:おしゃれ
おしゃれを始めたのは50代から。もともとはおしゃれに悩む普通の主婦でした。毎日のようにコーディネートを自撮りして、アップしていたブログが編集者の方の目に留まり、雑誌に出たり、本を出したり、ブランドとコラボレーションして服をつくったり。トークショーやサイン会までさせていただきました。嘘みたいな本当の話です。
40代のころより60代の今のほうが、見た目も心も間違いなく若い。若さをキープするには、おしゃれは特効薬だと思います。
3:歯の矯正
50代で始めて2年5か月かかりましたが、それまで歯が気になって笑えなかったのが、矯正をしたらいっぱい笑えるようになりました。効果は絶大!
いっぱい笑ったら人とのつながりができて、つながりが新たなつながりをつくって、仕事がどんどん増えています。積極的に行動できるようになったことで、人生のチャンスが次々やってきたんだと思います。
後悔があるとすれば、もっと早く始めればよかったということ。大人になってからでも遅くないと思います。
4:登山
登山は40代後半で始めて、一度お休みしてから3年前に再開しました。運動が苦手な私でも、自分の足で歩けて、山頂に立つ喜びを感じられる。山に登る理屈なんてない、山にいるだけで最高に楽しいんです。
山が教えてくれたことのなかで大きかったのは、軽さの価値。ザックが重くてしんどかったので、軽くしたらラクに歩くことができてびっくり。それから普段着や暮らしの道具の重さも量って、軽量化するようになりました。心も軽くなったし、暮らし方や考え方まで軽くするきっかけに。
5:イヤホン
昨年、ドイツの音響機器メーカー「ゼンハイザー」のイヤホンを購入。
最初に聴いたのがピアニスト・辻井伸行さんが弾くピアノで、まるでコンサートホールにいるような臨場感! その美しい音色に心を打たれ、没入して聴いていたら涙がポロリ。すぐにコンサートを予約して、ひとりで山梨まで行きました。人生初の推し活ひとり旅。イヤホンを買ったら、推しに出会いました(笑)。
コンサートはイヤホンで聴く何倍もよかったけれど、頻繁には行けないので、次の機会まで家で楽しみます。
60代になってから、「今がいちばん楽しい!」という金子敦子さんのライフスタイル本『ヤッホー!60歳』(扶桑社)では、ファッションについてもくわしく紹介。コンパクトでも快適に暮らす住まいの工夫や人づき合い、60歳から新たに始めたスポーツ自転車やゴミ拾いの習慣など、好奇心を失わず前向きに過ごすヒントが詰まった1冊です。