“ドラマチック”は一瞬で終わる
トレンディドラマのような展開は、ここまで。結婚生活のスタートは、キラキラした時間の終焉でもありました。
「つき合って、一緒に住んで、結婚式を挙げるところまでがピークでした。本当に仲よしだったし、大好きだった。けれどドラマチックは一瞬で終わるんです。子どもができて、普通の日常生活が始まったら、どんどんズレていきました」
1人で時間をつぶせない夫と気持ちがすれ違っていった
すべての画像を見る(全4枚)レスになったと感じたのは産後ですが、関係がこじれ始めたのは妊娠中からでした。
「初めての妊娠だし、なにかあったら困るから行為を断っていたんです。思い返せば、この頃から関係は悪くなっていたのかも」という亜希さん。じつは、亜希さんが友達と遊びに行こうとすると夫が毎回ついて来ようとしたといいます。
「赤ちゃんが生まれたら自由な時間が減るから、それまでになるべく女友達と会ってお茶しておしゃべりする時間をつくりたかったんです。なのに『俺も行く!』って。夫が来たら友人も気を遣うから、『あいさつしたら適当に帰ってね』って言っても『俺のことないがしろにしてる』とか言われてスネちゃったんです。こんなにかまってちゃんだったのか! って引きました」と亜希さん。
ただ生まれも育ちも東京の亜希さんと違って、夫の実家は岐阜。京都の大学を出て就職のタイミングで上京してきた地方組なので、都内ですぐに会える友達の人数がそもそも違っていたという背景も影響していたとか…。
ビジネスとはまったく関係のないシーンで、気軽に会える友人が圧倒的に少ない夫は、どうしても亜希さんにベッタリくっついてきがち。そこにうっとおしさを感じてしまい、ケンカが増え、関係が悪化していきました。そして子どもが生まれてからはDVも…。そのお話はまた次回したいと思います。