管理する物事をできるだけ減らす

散らかった自分の部屋が嫌でまっすぐ帰る気になれず、カフェへ寄ってから電車に乗る。家に入る前にため息をつく。私の会社員時代は、そんな日々でした。結婚してからはそうそう寄り道もできなくなったけれど、気持ちは似たようなものでした。片づけなきゃとは思うものの、なんだかんだと理由をつけて先延ばしにしていました。すっきりした部屋のほうが疲れも取れるし気分も上がるから、片づけはしておいたほうがいい、ということを理解できていなかったと思います。

すっきりした女性
※写真はイメージです
すべての画像を見る(全5枚)

私が家の片づけを本気でやろうと決めたのが、10年前のちょうど50歳のときです。目標は、「管理する物事をできるだけ減らして、人生後半をラクに暮らす」というシンプルなものでした。気になっていることをたくさん抱えたままでは、決して人生後半を楽しめないということに気づくことができたのです。

いったん始めたら、あとはやる気をいかに維持するか。重たい腰をどのようにして上げるか。でもその課題は、片づけをとりあえず進めるうちに徐々にクリアできました。一か所すっきりするたびに達成感があり、それを次へと活かせたから。完璧を求めずに始めてみることが、思ったより成果があったからです。

 

もしかすると私と似たタイプの方もいるかもしれません。これからは、小さなやる気を味方につけて先延ばしせず、気持ちいい部屋をキープし、人生後半を身軽に暮らしていきましょう。私も心がけます!

 

原田さよさんの書籍『50代はやめどき、捨てどき、楽しみどき』(扶桑社刊)が発売中。

50代はやめどき、捨てどき、楽しみどき

50代はやめどき、捨てどき、楽しみどき

Amazonで見る
50代からの毎日を応援する記事多数!「これからの暮らし by ESSEonline」はこちら